酔眼漂流記


2004-05-17[月] 編集

[読書]ウサギの乱/霞流一

帯のうたい文句である「誰も思いつかなかった不可能密室!」には、素直に頷かざるを得ない。いや、参りましたよ。殺人現場は窓のない部屋で、ドアには内側からチェーンんが掛けられていて、と舞台はおなじみのものなのだ。しかし、なのである。その密室を構成するトリックは凄まじいの一言だ。前代未聞というか、言語道断と言うか。確かに、誰もそんなこと思いつかないぞ。一度読んだら忘れられないほどの衝撃度。ああ、もし人を殺さなきゃなならないとしても、こんなトリックは使いたくない。

しかも、何故密室にする必要があったのかという理由も十分に理解できるものだし。そして、なによりそのトリックこそが物語全体の伏線になっている巧妙さ。一見色物的なトリックだけれども、よく考えられているなぁ。

犯人を特定するロジックもなかなか見所あり。ただ、犯人の条件に当てはまるのは(登場人物以外も考慮すると)ただ一人ではないよね、って思うのがちょっと弱点かな。でも、特にダイイング・メッセージの取り扱い方ががうまいと思うぞ。実に理にかなっているのだ。

だけれども。人が4人も殺される割には緊張感に欠けるのはどうしたものか。淡々と4つの事件が起こるだけにしか見えない。今ひとつ盛り上がりに欠けるのだ。肝心の密室トリックも事件に対しても登場人物たちは真剣に悩んでるように見えないし。「魔送球の密室」って言われてもね…。どうも、物語に一本芯が通っていないと言いましょうか、まとまりのない印象。お話の出来としては少々不満足。

あちらこちらに物語の要請上とはいえ少々強引とも思える展開も突っ込みどころ満載。そもそも、このいわゆる“バカミス”というノリが、あまりお好みではないのですねぇ。

ウサギの乱 (講談社ノベルス)
霞 流一
講談社
¥ 1,050


2007-05-17[木] 編集

訃報藤原伊織

ショック。もうこの先藤原作品は読めないんだぜ。残念でならない。ああ、思った以上に脱力感。

自ら癌であると告白。でも、第三者の立場としては楽観してた。大丈夫、きっとよくなるって。

現実は厳しい。人はだれも死ぬ。でも、まだまだ新しい物語を読みたかったよ。オレにとっては計り知れない損失。


2010-05-17[月] 編集

[Apple][Mac]AirMac Express購入

AirMac Express

アップルストア銀座へ行ってAirMac Expressを購入。これでうちもようやく無線LAN環境に。実は、MacBookを使っていて、有線でもそれほど不便を感じなかったのも事実。家の中を持ち歩くわけでもなく、充電のために有線になるし、外付けのハードディスクはあるしと言うわけで無線LANへの興味も少し薄らいでいたわけで。まぁ、来るべきiPadへの先行投資という意味合いが強いかも。って、買う気なのかiPad!?

箱を開けると

リアルのアップルストアで買い物は今回が初めて。中の人達はみんな若いおにーちゃんおねーちゃんという印象だったんだが、今日対応してくれた人がおばちゃんだったので、ちょっとびっくり。いや、申し訳ないけどなんか雰囲気が違う。もちろんただのパートのおばちゃんと言うわけじゃないんだろうけど。

箱の中身

AirMac Expressの設定は、実に簡単。パスワードを決めるぐらい。あっさりと無線LAN環境の出来上がり。簡単すぎて逆に不安になるほど。これでセキュリティとか大丈夫なのかとか。あと、結構熱を持つのも気になるところ。大丈夫なんでしょうけど。

で、実際にAirMac Expressを導入してみて気になるのが、AirTunesの機能。MacBookのスピーカーは貧弱なので、ちゃんとしたスピーカーで音を鳴らしたくなる。それがワイヤレスでできるのはいいかもしれない。もっとも現在うちには使えるスピーカーがないのだが。

スピーカーといえば。ウチにはiMacとCubeがあるんだが、その付属のスピーカーって、再利用できないんだろうか。


2012-05-17[木] 編集

[Movie]タワーリングインフェルノ

久しぶりに「タワーリングインフェルノ」を観た。映画専門チャンネル「ムービープラス」にて。

サンフランシスコに138階を誇る超鵜高層ビル「グラス・タワー」が完成。その落成式当日、81階の配電盤がショートして出火。手抜き工事のため、安全装置が働かずあっという間にビルは炎に包まれる。消防隊の懸命の消火と救助作業が続くが、138階という高さが障壁になって立ちふさがる。最上階のパーティー会場に残された300人々。刻一刻と炎が近づく中、彼らの運命は?

大好きな映画のひとつでるある。70年代にパニック映画というジャンルが盛り上がっていたけど、その時を代表する映画のひとつだろう。ワーナー・ブラザーズと20世紀フォックスが史上初めて、共同で制作・提供した作品でもある。元々、それぞれがビル火災を題材にした小説の映画化を進めていたそうで、制作費が巨額になりそうってことで、それなら一緒に作りましょうと言うことになったらしい。

ちなみにそれぞれの小説のは「ザ・タワー」と「グラス・インフェルノ」で、早川から出ていた。もちろん両方とも買って読んだ。ただ、小説の面白さは「グラス・インフェルノ」の方が上だったような。両方とももはや手元にないので確かじゃないが、映画の内容は基本的に「グラス・インフェルノ」の方が主だったかな。舞台設定は「ザ・タワー」で人物描写が「グラス・インフェルノ」だったような気がするなぁ。ラストの展開も「グラス・インフェの」で、「ザ・タワー」のラストは全員救助出来ずに終わったはず。

まぁ、それはともかく「タワーリング・インフェルノ」である。オールスターキャストの映画で、主役も二人。スティーブ・マックイーンとポール・ニューマン。消防隊の隊長とビルの設計者という役柄。しかし、改めて観てみると主役はポール・ニューマンで、マックイーンは一歩引いた感じだ。ニューマンが物語の中にいるのに対して、マックイーンは外側にいる、とでも言えばいいか。マックイーンは消防士であるから、ビル火災に立ち向かう役割のみで、ほかの共演者たちとの絡みが少ないのがそう思わせる原因か註1

そんなことを思うのも、この映画は逃げ場のない火災に遭遇した人々の人間ドラマなんだなと言うことを実感したからだ。その中でも、男女の愛と言うことが随所に織り込まれている。何組かのカップルが登場するがほとんど悲劇的な最後だ。その結末を知っているだけに、絶望的な状況の中で交わされる言葉、仕草が胸に沁みる。

あとは余談で。特撮は、今観るとちょっとあらが見えたりも。「グラス・タワー」も結構巨大な模型を造って撮ったみたいだけど、やはり模型感は拭えなかったり。今の技術で火災の部分を撮ったらさぞ迫力のあるものができるだろうなぁ。

タワーリング・インフェルノ [DVD]

註1 まぁ、それでもマックイーンファンのオレにとっちゃ、相変わらずかっこいいので、彼の姿・活躍を見ることができるだけでも文句ないけどね


2016-05-17[火] 編集

休みの日が雨だとつまらないが、雨の日が休みだと思えばなんとも無い

そんな非番の今日は、1日何もせず、ゴロゴロ。なのもしなくとも、時間はアッという間に過ぎてゆく。