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酔眼漂流記


2007-06-22(Fri) ミステリベスト1の看板は伊達じゃない!

葉桜の季節に君を想うということ/歌野晶午

文庫に落ちて、ようやく読むわけでありますよ。なるほど。お見事です。見事に気持ちよく引っかかりました。完敗です。

2003年のミステリの一番の話題作の看板に偽りなし。よくできてるよなぁ。最後まで夢中で読んじまった。おかげで寝不足。

どんな種類のトリックか目星は付けてたんで、騙されないぞと力を込めて読んだけどねぇ。何となくの違和感を感じる部分もあったんだけど、最後の最後に唸らされました。うわぁ、そうくるのかぁ。全部がアレってのは恐れ入りました。これは気づかない。

全編にちゃんと手がかりは提示されてたんだよね。きちんと読めばおかしいと気づくはず、かな?

構成もいいんだよね。メインのお話の間に別の話が挿入されていて、これがまた意味深なの。それが目くらましにもなってたりするんだ。もちろん意味がないはずはなく、すべてが最後にきっちりと収束する。この辺もお見事としか言いようがない。それがそう繋がりますか!

褒めてばかりは悔しいので負け惜しみを。著者は確かに何も嘘はついていないんだけど、やっぱりどうしてもそれはないだろ、って思いは残る。それはあんたの思い込みに過ぎないよ、と言われればそれまでだけど。実際にそんな人いるの?*1

そんな気分もあるので、ミスディレクションというより嘘つかれてるって感じちゃうのも確かなのだ。

だって、冒頭のあの部分。あれはある意味卑怯だぜ(笑)。

あ、でもタイトルは素晴らしい。これは完璧にこっちの思い込みすぎ。

最後にもう一つ。ラストがなんだか「良いお話」でまとまっちゃってるけど、あれは興ざめ。救いのない結末の方が、この場合ピッタリくると思うんですがねぇ。ハッピーエンドは好きだけど*2

でも、やっぱり凄いよ。このトリックを成立させる著者の手腕*3。トリックが凄いんじゃなくてその見せ方だよね。うーむ、と唸るばかりであります。

*1 いや、事実は小説より奇なり、で現実にいるんだろうとは思いますよ。それも結構いっぱい(笑)。でもなぁ……

*2 もっとも、これがハッピーエンドかというと、そうでもないか

*3 デビュー作の『長い家の殺人』は悪い意味でビックリした。はっきり言って下手くそだったぞ。トリックばればれだし。それを思うと感無量だ(笑)

雨降り

梅雨入りが出されてからはじめての雨じゃない?

湿気が高くて蒸し暑かったけれど。襖紙がしわしわ。

Tags: Day

2008-06-22(Sun)

昨日も、今日も、夜になって結構な雨。これも温暖化の影響なのか、集中的に雨が降るようになってきている気がする。昔は梅雨といえばダラダラシトシトと降っていたように思うのだが。

思い出せないマンガ

巷で評判のいい『ハチワンダイバー 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)(柴田 ヨクサル)』を読んでみた。なるほど納得。とりあえず3巻までだが、熱くさせるマンガだ。将棋のマンガだけど、気分は格闘技に近い。だから将棋のルールを知らなくても、そっち系が好きな人にはハマるはず。勝負師の話ね。

まぁ、将棋を知っている人にはその分ちょっと物足りなく感じるかも知れないのだが。将棋の内容には今のところほとんど触れてないからね。

で、このマンガを読んでたら思い出したものがある。タイトルも内容も覚えてないんだが、この紙面から感じる泥臭いまでの熱気が共通するのだ。絵のタッチもにてるんだよなぁ。あの熱苦しさが(笑)。あのマンガはなんだっけなぁ。『ブラックジャックによろしく (1) (モーニングKC (825))(佐藤 秀峰/長屋 憲)』を読んだ時にも感じたのだ。確か「モーニング」あたりだったような。なんだっけなぁ。

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