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酔眼漂流記


2007-08-17(Fri)

密室キングダム/柄刀一

「壇上のメフィスト」と呼ばれた希代のマジシャン吝一郎。彼は病のため一時引退していたが、それを克服し復活を遂げた。その記念すべきステージ。彼の館で行われた棺からの脱出マジックの最中、何者かに殺害される。しかも三重の密室状態の中で。そして密室で繰り広げられる惨劇……。

これは渾身の作だとヒシヒシと感じる。本も厚いけど、内容も熱いぞ。贅肉はいっさいなし。全編どこを切っても密室なのだ。これだけの分量だと、事件が始まるまでの描写がそれなりにありそうなものだけど、始まってすぐに事件も幕が開く。そして怒濤の5つの密室の大盤振る舞い。まさに密室キングダム。その伝わってくるパワーを考えると、これは傑作といってもいいと思う。

ただ、密室だけというのもちょっと食傷気味。ミステリのガジェットとして密室というのは花形の一つなのは間違いない。んだけど、単品ならともかくフルコースだと意外と密室というのはつまらないのね。当たり前だけど、タネも仕掛けもあるのがわかっているからだ。どうやったのかってことはもちろん興味が湧く点ではある。5つの密室全て趣向を変え、もちろんトリックも違うとは言え、結局のところ同じことにみえちゃうんだよなぁ。それに手品を文章で読んでも面白さが十分伝わらないように、実際に見ないことには伝わらない部分というのがあってもどかしい。

ただし、一番最初の三重密室はいいぞ。犯人はなぜ3重もの密室状態にしたのか。このトリックはある意味おきて破りなんだけれど、だからこそ密室の意味が出てくる。なかなかユニークな密室。

最後の実に意外な犯人。伏線はあるにせよやっぱりそれは意外過ぎで、これもおきて破りかな。普通にやったらバカミスだよなぁ(笑)。そこを違和感なく収めてるのはさすがだと思うけれども。

密室キングダム/柄刀一 icon

ほっと一息の夜

今夜は過ごしやすい。吹く風にも涼しさを感じる。あー、後はこのままでいってくれぃ。

Tags: Day

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なんかこれいいね。意味もなく見続けてしまう。色気があるよなぁ(笑)。

Tags: Web

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