酔眼漂流記

最新 書庫 追記 feedicon

2003-12-01(Mon) Apple Store Ginza [長年日記] 編集

_ アップルストア銀座店

Apple Store Ginza

Apple Store Ginzaへ行ってきました。朝、起きてみると雨。それも土砂降り。少々気持ちが萎えていたのですが、午後になって天気も回復。これはやはり日頃の行いの良さ、と思うことにして、軽い気持ちで銀座まで出かけました。

着いてみてびくり

立錐の余地もない店内

なんですか、この人だかりは。入り口から延々と人の列が伸びている。何でもあまりの来店者数に入場制限をしているのだとか。それを見て、また今度にとも思ったけれど、ここまできたらあとには引けない。おとなしく並びました。何でも、開店前には5000人ぐらいが並んでいたとか。恐るべし、Appleユーザ。

で、ようやく入れた店内。入るなりスタッフの拍手のお出迎で、妙に照れくさかったり。早速、いろいろと店内を見て回ろうと思っても、もう人、人、人で何も見れません。それこそ立錐の余地がない。まぁ、初日ですからね、参加することに意義があると言う事で、とにかく来たぞという満足感を噛みしめるのみ。

全面ガラス張りのエレベータ

思ったよりも店内がコンパクトだったのが印象的でした。もっとも、人が多かったからそう思っただけかもしれませんが。全面ガラス張りのエレベータもやるな、と。

なんと言っても、無性に購買意欲をそそられる店の雰囲気。iPodやiSightなんかが大勢でこっちに向かって微笑みかけてるといった状態。ああ、レジが空いていたらフラフラと手に取ってレジに行きそうな怪しげな光線を発してる。かなり危険な場所です。

落ち着いたらまた行かなければ、というのが初日の感想でした。特に3FのTheaterで行われるプレゼンテーションやワークショップは面白そうです。ところで。あの外観を見て、Cubeを連想するのは私だけでしょうか?

Tags: Apple

2003-12-28(Sun) [長年日記] 編集

_ 白い兎が逃げる/有栖川有栖

有栖川有栖、カッパノベルス初登場。

不在の証明
意外なアリバイ。登場人物は少ない。当然ある程度犯人はしぼられる。いかにもな人が犯人じゃないだろうし。そこで、何が犯行の証拠となるかがポイント。これぞまさしく「不在証明(アリバイ)」だ。ただ、ちょっと苦労してるかなぁ、とも思う。
地下室の密室
意外な動機。でも、この状況でなければ意外な動機でもないかも。ちょっといやな動機でもあるな。人を殺すのにちゃんとした動機が欲しいと思うのは好みの問題かもしれないけれど。それよりも火村が犯行に気付くポイントがいい感じ。容疑者の何気ない一言。実にさり気ない伏線。そして納得。シャングリラ十字軍対火村ってのはあんまり見たくないなぁ。間違っても敵役として、何度も登場なんて事のないように。
比類のない神々しいような瞬間
意外なダイイングメッセージ。最初のメッセージは、専門知識がいる、判る人しか解らないという点でどうかな、と思う。もっともこっちは前フリでメインは後からの千円札のメッセージ。そんな事実があったなんて知らなかった。ひとつ勉強になりました。もうこれは早い者勝ちのトリックで、同じトリックは使えないね。こう行った何気ないネタをアイディアにする当たりがやはりプロなのでしょうねぇ。ネタなんてさり気なく転がっているものなのだなと実感。
白い兎が逃げる
えーと、これは何が意外だろう。思い付かなかった。しかし、犯人の動機に於ける部分が今ひとつ納得できないわけであるが。あのキャラクターからはあんなことをしそうな感じがしないんだよねぇ。もっと違う動機付けの方がよかったのでは。それからあのトリック、ウスラバカな頭にはちょっと説明不足。理解できなかった。というか時刻表のトリックは好きではないわけで。

白い兎が逃げる (光文社文庫)(有栖川 有栖) 白い兎が逃げる (光文社文庫)(有栖川 有栖)


2003-12-29(Mon) [長年日記] 編集

_ シクラメンと、見えない密室/柄刀一

喫茶店「美奈子」のミステリアスな店主・美奈とその娘・奈子が悩める客の持ち込む不可解な謎を鮮やかに解き明かしていく草花をモチーフとした七編。

この中では一番のお気に入りは「遠隔殺人とハシバミの葉」だ。会社の同僚の嫌がらせに耐えかねたひとりの女性が、教わったおまじないを実行してみると目の前で本当にその同僚が本当に死んでしまう、と言うお話。何故おまじないが実際に効果を現したのかというカラクリは実に見事。呪という超常現象に、著者は実にシンプルかつ合理的な真相を用意している。解ってみれば「なんだそんなことなのか」なんだけど、だからこそスゴイ。読み終えてしびれました。

「シクラメンと、見えない密室」に於ける”密室”も意外性のあるもの。もっとも密室と呼んでいいのかどうだか。それはともかく、この話はまさにシクラメンが主役と言っていいほど効果的に使われている。そういって意味で表題作にふさわしいとも言える。

ただ、全部が全部手放しで褒められたものでもない。特に「おとぎり草と、背後の闇」はいただけない。同時に四つの場所に出現した男、って言ってもなぁ。ちょっとアレは苦しいのでは。真相が判って拍子抜け。

それと最後の章は私的にはお好みではない。あんなオチをつけなくてもなぁ。却って美奈・奈子のミステリアスさが薄れてしまうような気がするんだけどねぇ。

でも、短編ミステリとしては手堅くまとめられた一冊。ただ、結構柄刀一って人はクセがあって読み手を選ぶかもしれない。

シクラメンと、見えない密室—魔女の花だより (ジョイ・ノベルス)(柄刀 一)


2003-12-31(Wed) [長年日記] 編集

_ クライマーズ・ハイ/横山秀夫

あの日航機墜落事故で運命を翻弄された記者の物語。地方新聞社を襲った未憎悪の事態。組織の中で個である主人公。上司や部下とのそして親子関係の軋轢。横山節炸裂。

しかし、シチュエーションが違えどもワンパターンと言えなくもない。警察から舞台は変われども骨子はどこかで読んだような話であるわけだ。よって新鮮味に欠けるかな。

まぁ、平々凡々長いものには巻かれろ的に生きているワタシとしては著者が描く主人公・悠は鬱陶しくもあり羨ましくもある。しかし、悠木にちっとも感情移入できない。言動・行動がどうにも支離滅裂に思えるのだ。特に事故原因の特ダネに関するくだり。あんな腰砕けはみっともないって。中途半端にもなれない中途半端。実際に人間なんてそんなものさ、と思う。けどこれは作り話しょ。やはり主人公はとことんカッコいいか、カッコ悪いってのがいいよなぁ。

そしていかにもハッピーエンドででござい、と感じる終わり方もどうかなぁ。いいお話で纏めてみまして、って感じがどうにもね。出来過ぎと違う?

それはともかく、日航機墜落事故から18年も経つんだと感慨深い。実際に作者は記者としてあの事故に関わっていたそうで、その体験が下敷きになっているそうな。ならば、是非ノンフィクションとしてその体験談を読みたいと思う。そう思わせるだけの現場を戦った記者たちの迫真さはある。

クライマーズ・ハイ (文春文庫)(横山 秀夫)


最新 追記