酔眼漂流記

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2004-12-05(Sun) [長年日記] 編集

_ 愚か者死すべし/原りょう

法月綸太郎に続いて、待ち人来る。正直言えば、もう新刊は出ないのではないかと思っていたよ。9年振り。ちゃんと文庫版の『さらば長き眠り』の巻末に収録されている短編の続きから始っているのを見てニヤリ。

大晦日、新宿署地下駐車場に轟いた二発の銃声とともに、沢崎の新たな活躍が始る。

以前と比べて少し雰囲気が違うと思うのは、著者のせいか私が変わったせいか?

なんだか、荒っぽくなったような気がするなぁ。『私が殺した少女』と比べると、だけれども。しっとりとした味わいが多少スポイルされたような。他のはどうだったけ。忘れた。相変わらずの錯綜するプロットは、うっかり読んでいると訳が判らなくなる恐れあり。一気に読むべし。その重厚な筋立ても原作品の面白さのひとつではあるんだけれどね。でも、『そして夜は蘇る』も『さらば長き眠り』も細かい内容を忘れてるよ。再読することにしよう。

違和感を感じるのはこの物語に欠かせないと思っている三人が出ていないからかもしれない。「渡辺」がいないのは当然としても、あと二人の「馴染み」も今回はお休み。間接的には登場しているんだけどね。わざわざ「新シリーズ」と名乗るということは、敢えて出さなかったとか。これからも出ないとか。その不在感は、サビの利いていないような寿司を食べているようでもあるなぁ。

「図に乗るなよ、探偵」

やはりこの台詞は本人に言ってもらいたいね。

若干辛口の採点になるけど、それは待ちこがれた期待感と前作があってのこと。それを差し引けばまぎれもなく読んで面白い本であると思うぞ。極めて上質のミステリだしね。最後まで巧く騙されました。素直に「お帰り、探偵」と言いたい。次回作は著者の言葉を借りれば、そう待つ事無く読めそう。充分に待つ楽しみがある作家であるのだ。

愚か者死すべし 愚か者死すべし
原 リョウ
早川書房
¥ 1,680


2004-12-07(Tue) [長年日記] 編集

_ オーシャンズ11

4年の刑期を終えて仮釈放されたダニー・オーシャン(ジョージ・クルーニー)が、次に狙うのはラスベガスの地下200フィートに埋められた巨大金庫の1億5000万ドル。古くからの親友でいかさま師のラスティー(ブラッド・ピット)と共に計画を実行するための人材を集め始める。かくして集まった11人の男たちは周到な計画の元、難攻不落のターゲットに向かう。

ある目的のため人を集めて、周到な計画を立てて、にもかかわらず意外な展開になって、最後に大どんでん返し。この手の映画は大好きなのだ。古くは『スティング』とかね。

欲を言えばもっとハラハラドキドキ感があると良かったんだけれども。先の展開が読めちゃって、もう少し観てるこっちを騙して欲しかったなぁ。キャストは豪華だけど、筋立ては軽食で、お腹いっぱいにはならないぞ、ってとこ。

なによりも11人のキャラクターが活かされてないと思うぞ。結局のところジョージ・クルーニーとブラット・ピットだけだもの。それぞれの見せ場がもっとあればねぇ。やはり11人は多過ぎってことだ。言わせてもらえば古くからこんな時に集まるのは7人と決まっているのだ。あ、それじゃ、リメイクにならないか。

でも、なかなかおしゃれな映画だとは思う。気怠い午後に頭空っぽにして、軽く楽しむのには最適なのではないではないか、としておこう。

オーシャンズ11 特別版 [DVD] オーシャンズ11 特別版 [DVD]

ワーナー・ホーム・ビデオ
¥ 1,149

Tags: Movie

2004-12-15(Wed) [長年日記] 編集

_ fの魔弾/柄刀一

それにしても。いろいろなところからトリックを見つけてくるものだと感心する。大概の家にある「アレ」がそんな風になっているとは知らなかった、というか気にもしていなかったよ。調べてみればうちにあるヤツもそうなってる、なるほど。作中「今回使われたトリックは公表しない方がいい」という件がある。確かに、殺人にとは言わないまでも、悪用されかねない部分がありそうで実際はどうなんでしょう。事前に細工しなければ使えないから、問題ないと言えば問題ない?

解決編を読んでいて気づいたのは、これはある著名なミステリの現代アレンジ版なのね。読んではいないけど、そのトリックは有名だよね。だから、未だに読めないでいるんだけど、それは余談。密室を成立させる犯人の策略、つまりは著者の思いつきには素直に関心。ただ、ちょっと綱渡り的で危なっかしい感じもするけどね。

最後まで読むテンションが下がりっぱなしではあったよ。もっと短くてもよいのではないか、と思ってみたり。無駄な部分があるなんてことは言わないまでも、トリックと物語の結びつきにしっくりこないものを感じるのだ。過去と現在の視点が交互に進む筋立ては、あまり活かされていないような。真ん中を全部取り払って事件発生とその解決部分だけでもよろしくはないですか。というか、お話がつまらないです。

ところで「fの魔弾」の"f"って何? と思ったら、"friend"、"faith"、"fact"のことなのか。うーむ。

fの魔弾 (カッパノベルス) fの魔弾 (カッパノベルス)
柄刀 一
光文社
¥ 940

_ NetNewsWire LiteとBloglines

最近何かとお世話になっているのがRSS。オレンジ色の「RSS」とか「XML」のボタンだとか、「このサイトと連携する (XML) 」や「Syndicate this site (XML) 」なんてリンクがそう。今のところブログサイトが主だけれど、他でもあちらこちらで見かけるようになってきたよね。これをクリックしてもなんだかずらずらと文字が並んだページが表示されるだけ。最初はなんだかよく判らなかってよ。で、RSSとは何かと言うと…。

Webサイトの見出しや要約などのメタデータを構造化して記述するXMLベースのフォーマット。主にサイトの更新情報を公開するのに使われている。

IT用語辞典 e-Words「RSSとは」

RSSのことを詳しく知ろうと思うと、これが奥が深過ぎて手に負えない。一番判りやすいのはRSSリーダーを使って、Webサイトの更新情報を知ることが出来るってことかな。これ便利。

今使っているRSSリーダーはNetNewsWire Lite。Mac用ですけど。こいつを立ち上げておけば、定期的に更新を教えてくれる。見出しと要約が表示されるので気になる記事はブラウザで全文を見ると言った感じです。

そして、最近では日本語化となったBloglinesも合わせて使用中。日本語と言っても微笑ましい日本語だったりして、未だよく判らなかったりするのはご愛嬌。えー、誰か正しい日本語を教えてあげてください。それはともかく、こっちはWeb上で完結しているので、ブラウザさえあればどこからでも見ることが出来るのがいいところかな。そして、登録しているRSSからオススメのサイトを教えくれる、なんて気の利いたことも。でも、使い勝手はNetNewsWireの方がお好みかな。

そんなわけで、気なるサイトはブックマークする代わりにRSSを登録してます。RSSを配信していないところは「はてなアンテナ」で、ってのが目下のサイト巡回のスタイルですね。

Tags: Net

2004-12-17(Fri) [長年日記] 編集

_ スパイゲーム

期待どおり、またある意味期待外れで面白かった。期待外れというのは、実は期待していたビショップの救出作戦云々と言ったところは本作のメインテーマじゃないのだ。だから、そう言った救出ミッション遂行型映画を期待してるとかなり肩透かし食います。そう言った意味から言うとタイトルの「スパイ・ゲーム」ってのはどうなの?と思うのだけれど。

物語の半分はミュアー(ロバート・レッドフォード)とビショップ(ブラッド・ピット)が出会ってからの現在に至るまでの回想シーンで綴られていく。要するに、二人の男の友情と言うか師弟愛というかそこら辺がメインなのだね。

でも、任務には非常であるミュアーがそこまでしてビショップを救いたいのかがよう伝わらんかった。第一、ビショップはかつてミュアーとの意見の対立からミュアーの元を去ってるんだしね。ビショップが捕まった件も彼のスタンドプレー(多分)が原因だし。

なんてことは、本当はどうでもいいことで内容はバッチリ面白い。いろいろと見せ場も十分だし二時間を飽きさせないよ。なにより、ロバート・レッドフォードが未だにかっこいいのがしびれる。そうなのだ、もうそれだけでも観る価値が充分ありなのだ。

スパイ・ゲーム [DVD] スパイ・ゲーム [DVD]

東宝
¥ 4,370

Tags: Movie

2004-12-27(Mon) [長年日記] 編集

_ Xboxを買いました

クリスマスの時期になると、普段は躊躇するようなものでも自分にクリスマスプレゼントとばかりにエイヤッと買い物をしてしまうことはありません?

そんなわけで巷では、PSPだNintendoDSとか言っていますが、意を決してXboxを買いました。何を今更と言うなかれ。もっともXboxが欲しかったと言うよりも、「FULL SPECTRUM WARRIOR」と言うゲームソフトが欲しかったのだけれどもね。アメリカ陸軍の歩兵部隊の訓練用に開発されたシミュレータを元に作られたコアな歩兵戦術ゲーム。Play Stationには残念ながら無いのだ。だから、そのゲーム欲しさでXboxを買いました。

amazonで注文して、Xboxは今日届いたんだけれど、肝心の「FULL SPECTRUM WARRIOR」がまだ。なんてこったい。たとえ24時間以内に配送となっていても、同時に頼んだものが一緒に届くと言うわけではないのね。そんなわけで、減税XboxはただのDVDプレイヤーと化してます。


2004-12-29(Wed) [長年日記] 編集

_ FULL SPECTRUM WARRIOR

先日amazonで注文した「FULL SPECTRUM WARIOR」も無事届いた。このゲームをやりたいが為にXboxをかったからね。否が応でも力がはいるってもんだ。果たして満足できるか、がっかりするか…。

このゲームは歩兵分隊規模のリアルタイムシミュレーション。歩兵戦闘シミュレーターとでも言うべき内容で、何もかもがリアル、に感じる。まぁ、「実際」のリアルさとは違うんだろうけどね。4人編成のアルファとブラボーの2チームを指揮してミッションを遂行していく。プレイヤーに出来ることは指示を出すことだけ。自ら銃を撃ったりすることは出来ないから、アクション系の面白さを求める向きにはちょっと不向きかもしれない。でも作戦級のシミュレーションが好きな人には、はまると思うよ。

取りあえずチュートリアルまでの感想。このチュートリアルがまたよく出来ていて、取り説見なくても一通りの操作はこれでしっかり理解できるようになっている。それにボリュームがあって、これだけでも結構遊べてしまうと言う贅沢さ。本編もかなり期待できそうな予感。

多少問題なのは、いろいろと説明を上官がしてくれるんだけど、合衆国陸軍だから当然英語。日本語の字幕が出るんだけど、これが少々見づらい。もっとも、うちの年季の入ったテレビにも問題はあるんだけれど。

隊員たちの会話も字幕なんだけど、こっちはパッパと変わっていくんで読んでいる間が無かったりね。戦闘中に読んでられませんて。ジョークなんかも言ってたりで無視しちゃうのはもったいないんだけど。

日本語の吹き替えだったらとも思うけれど、それはそれで雰囲気が出ないような気もするし。ヒアリングのお勉強が必要。

それと、これはソフトに問題があるのかハードの方か判らないけど、ボタンの反応が悪い時がある。押しても命令を受け付けない時がたまにあるのは困りもの。

もっともそんなことは気にならないぐらい雰囲気のいいゲームであることは確か。よく言われるように『ブラックホーク・ダウン』を見て血が騒ぐぜ!って人やサンダース軍曹に憧れる人なら買って損の無いゲームかな。

詳しいレビューはこちらをどうぞ。

GAME Watch 「Xboxゲームレビュー『FULL SPECTRUM WARRIOR』

FULL SPECTRUM WARRIOR FULL SPECTRUM WARRIOR

マイクロソフト
¥ 1,420


2004-12-31(Fri) [長年日記] 編集

_ ゆく年くる年

今年一年、個人的には飛び抜けていい事も無かったけれども、悪い事も無かったかな。ああ、入院騒ぎがあったなぁ。それでもまぁ、何事も無く無事に過ぎた一年でしょう。悪い事は有り難いことに忘れちゃうしね。なんにせよ改めて思うのは、健康で過ごせるのが一番だよなぁ、ってことです。

今年の印象は、やはり地震と言うことになっちゃうね。新潟の大地震も記憶に新しいところで、先日のスマトラ沖の地震。津波による被害は死者12万人と言う数字も。普段は気にしていないけれど、改めて思う地震の恐ろしさ。こればかりはどうしようもないことではあるしなぁ。いつかは来るんだろうしね。生きるか死ぬかは儚いもので。そうは言っても気にし過ぎてもしょうがないし。来年も楽しく過ごせることを祈るばかり。


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