2006-10-02(Mon) [長年日記] 編集
_ スーパーロボット マッハバロン
YouTubeで、懐かしのアニメのOPを見つけては懐かしんでる。で、今回思い出して見つけたのが『スーパーロボット マッハバロン』なわけだ。
この手の番組にエレキサウンド(笑)なんつーのは、なかったよなぁ。かなり斬新だったはず。子供心にもぶっ飛んでて、ノリノリでカッコいいと思ってはいた。
しかしなのである。いやはや、これ今見ても相当にカッコ良くない?
シルエットでメカを見せる手法もいいし、何よりそのメカが突拍子もないようなものじゃなく、リアルなのがまたかっこ良し。
32年前の作品だけど、十分今の番組のOPに使えそうだよなぁ。
2006-10-04(Wed) [長年日記] 編集
_ 親愛なる者へ/中島みゆき
むかーし、何故か一枚だけ買った中島みゆきのアルバム。特にヒット曲があるわけでもないのに、なんでこの一枚?って気はする。
けれど、なかなか名曲ぞろいだと思うわけで。久し振りに聴いて大満足のお買い物。
「タクシードライバー」はドラマだよなぁ。まるで一編の映画のようだ。情景が鮮やかに目の前に浮かんでくる。タクシードライバーのカッコいいこと。
「狼になりたい」も名曲。夜明け間際の吉野家、なんてシチュエーションが渋いのなんの。シニカルでセンチメンタルで。人々が寝静まる時間。孤独と悲しみと喪失感をもつ者たち。人間強くなんかないんだって。それでも、強くなりたいのだ。ただ一度でもいい、狼になりたい。
「片想」もいいなぁ。片想いなんて、所詮一人で浮かれてるだけだぜ。相手にとっちゃ迷惑でもあるんだぜ。なんて冷や水を浴びせかけるような唄。ああ、判っちゃいるんだけどさ。
親愛なる者へ(紙ジャケット仕様)
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
¥ 2,355
2006-10-05(Thu) [長年日記] 編集
_ 三年坂 火の夢/早瀬乱
明治32年。帝大に進んでいた兄の突然の帰郷。怪我を負っていた兄は「三年坂で転んでね」という謎の言葉を遺して死んだ。兄の死の真相と「三年坂」に興味を持った弟の実之は、受験のため東京に出たのを幸いに調査を始める。やがて、それは幼い頃に失踪した父の手掛かりへと繋がる。「三年坂」にまつわる隠された謎とは何か。
これがまた、読んでる途中が実に退屈なのですよ。基本的にお話の流れは、ひたすら三年坂をもとめて東京を西へ東へ。 地理が好きな人なら、江戸東京散歩といった風情で楽しめるのかも知れない。けれど、手元に地図でもないと溢れる地名に何処がどこやらチンプンカンプン、てな具合になりかねない。
巻末に地図が載っているんだけど、これネタバレって訳でもないんだから最初に載せておいて欲しかった。
サイドストーリーとして、江戸東京で起きた大火の謎を探るパートが挟まれている。これらは何者かが仕組んだものではないのか?
二つのストーリーがやがてシンクロしていくんだろうと想いつつ……。
お話に引きつけられる要素が弱い弱い。一番の謎は三年坂に関することなんだろうけど、坂の発見が新たな謎に繋がるなんて展開でもないし、少しずつ謎のピースが埋まっていく胸の高まりもない。いっこうに話が進んでいかないのだ。んで、突如として物語は動き、あっという間にクライマックス。
伏線にちゃんと結末をつけてはいるんだけど、どうにも座りが悪い。纏まりがよくない。そりゃ強引じゃないの。結局どれがメインの謎だったのやら……。
三年坂 火の夢
講談社
¥ 1,680
2006-10-11(Wed) [長年日記] 編集
_ メガネ

メガネを新調した。
何となく"ウルトラアイ"チックで気に入っているんだけど。
にしても、予定外の出費ではあるんだよなぁ。普通であれば、使わなくてもいい金子ってことではあるよな。ま、その辺はひとつのアクセサリーつーことで。
巷じゃメガネブームらしいしね。
2006-10-14(Sat) [長年日記] 編集
_ 12番目のカード/ジェフリー・ディーヴァー
あらすじ
16歳のジェニーヴァは博物館で何者かに襲われるが、とっさの機転で難を逃れる。単純な強姦未遂事件と思い捜査を始めるライムたちだが、再び彼女が教われるに及び、真の動機は別にあると気づく。それは、140年前の事件と繋がる。米国憲法の根底を揺るがすかもしれない隠された陰謀か。ジェニーヴァを狙うのは誰なのか。そして140年前の事件の真相は?
感想
これは文句なしにお薦めの一冊。もうプロットが見事。読み手の心を掴んで離さない、飽きさせない。んで、大小さまざまなどんでん返しとサプライズで、こちらの思い込みを見事に裏切ってくれるのだ。もちろんいい方にね。
サービス精神旺盛で、本編とは関係ないところでも註1ハラハラドキドキさせてくれる。
一度読み始めたら、なかなか途中で辞めれませんて。
ライムは文字通りの車椅子探偵。集められた微細な証拠物件を最新の科学操作技術を駆使して分析し犯人を追いつめていく。その過程が興味深くて面白いのだ。
足跡から採取した物証を分析してみれば、その成分からポップコーンと綿飴だと判る。ってことは、犯人は最近どこかのカーニバルに寄ったに違いない。それ、ここ最近行われたカーニバルを調べろ!ってな具合。こうしてじわりじわりと追いつめていくのだ。
ジェニーヴァを狙うプロの殺し屋は、最初から堂々と登場。だから、如何にライムたちが犯人にたどり着くかが物語の美味しいところ。殺し屋も切れ者で、なかなか尻尾を出さない。ジェニーヴァを巡る攻防は、読み応えあり。彼女も健気でいい子なんだわ。こっちも思わず応援したくなるぜ。
そして、共犯者らしき男の影。いや、この顛末にはやられましたよ、著者に。そう言う手で騙してくれるとはね!
この辺りはホレボレするぐらいに物語の持っていき方がうまいなぁ。
物語に彩りを添えるのは、140年前の謎。ジェニーヴァの祖先が握っていたある秘密。実はこれに関しては、なるほどと思うものの、もうひとつ感動がなかったり。その動機はいかにもアメリカだからってところでしょうか。
タイトルにある12番目のカードとは、タロットカードの"吊るされ人"のこと。最初の犯行現場に残されていたもの。このカードは事件そのものよりも、ライム自身におおきな影響を与えることとなる。さて、カードはなにを暗示するのか?
正真正銘の徹夜本であることは間違いなし。
▽12番目のカード(ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋)»セブンアンドワイ
註1 もちろん読んでる最中は関連があると思ってるんだけど
2006-10-19(Thu) [長年日記] 編集
_ TOP OF THE POPS/桑田佳祐
突然「祭りのあと」が聞きたくなって購入。今の気分にピッタリの曲なのだ。
野暮でイナたい人生を照れることなく語ろう
悪さしながら男なら粋で優しい馬鹿でいろ
なかなかそんなカッコいい心境にはなれないけどね。
それにしても、これはお買い得の一枚ではないかと。どれも粒ぞろいの名曲ばかり。サザンとは違った魅力。
どうも「演歌」にも聞こえるのは思い込み過ぎ。いえいえ、やっぱりこれはオレにとっての演歌なのだ。
TOP OF THE POPS
ビクターエンタテインメント
¥ 2,546
_ 東京ダモイ/鏑木蓮
自費出版専門の版元に勤める槙野の元に俳句集を出版したいとの依頼が持ち込まれた。依頼者の高津は60年前のシベリアでの過酷な捕虜収容所体験を持ち、それを元に詠んだ俳句と手記を出版したいとのことだった。 そんな折り、ロシアから訪れた女性の殺害事件が起る。彼女は高津のいた収容所の元看護婦であり、事件後に高津の姿も消えた。事件の背景には、60年前に起きた日本兵の斬首事件があるようなのだが……。
第52回の乱歩賞受賞作。同時受賞の「三年坂」よりはこちらの方がお好みであります。派手さはないけれど、読んでいてずっしりと手応えを感じる。総じて、可もなく不可もなくといったところか。もっとも、それだけに物足りなくも感じるのだけどね。
60年前の事件の真相が、俳句の意味を解くことによって明らかになるという展開は十分楽しめました。ただ、もう少しケレン味があってもいいかなぁ。
日本刀のようなもので切り落とされた首。捕虜収容所内のこと、日本刀はおろか凶器になり得るものがない。いわば不可能犯罪みたいなもんなのだ。しかしながら、冒頭で極あっさりと回想シーンとして描かれているだけなので、盛り上がりに欠ける。いったい誰が何のために、ってところがすっぽりと抜け落ちちゃってるんだな。謎めいていないのよ。
明らかにされるそのトリックは結構気に入っている。できる出来ないはともかく、その当時の状況にあったトリックだよなぁ、と。
高津が遺した俳句を読み解くことで、真相に至るんだけど、この辺りももう少しひねりがあると。暗号解読のようなワクワクドキドキ感があったら、なお一層楽しめたかもですね。
伏線はさりげなく丹念に張られていて、それは最後にきて充分に活かされていると思う。高津はなぜ自費出版にこだわったのか。誰かに読んでもらうためだろうってことなんだけど、確実性がないじゃないですか。ベストセラーとかならともかく、自費出版の本なんて。で、その答えがなかなかよくできているよなぁ。
一番の問題は、登場人物たちは高津のシベリア収容所時代の手記に感銘を受ける。生きるか死ぬかなんて生易しい状況じゃないってことは頭じゃ判る。でも、気持ちの部分じゃまだまだ判ったつもりになれないよ。その気持ちのギャップがどうも一歩引いて読んでしまうってことあはる。
東京ダモイ
講談社
¥ 1,680
2006-10-22(Sun) [長年日記] 編集
_ 出口のない部屋/岸田るり子
読んでいる最中は、作者は何をやろうとしているのかさっぱり判らず。
プロローグはとある出版社の編集者香川が新人ホラー作家仁科千里の原稿を受け取りにいく場面から始る。香川には原稿の他に何か目的があるようだ。どうもお互いは過去に知り合いなのだが、仁科の方は香川が誰か気づいていない。
そして、手渡された原稿を読む香川。そのタイトルは「出口のない部屋」。ひとつの部屋に閉じ込められた見知らぬ三人の物語。接点のない三人はなぜ閉じ込められたのか?
この物語の合間に、その三人それぞれの過去が挿入される。ここで戸惑うのは、その両者の関係。フィクションなのかノンフィクションなのか?
どう解釈していいのか判らないまま、とにかく読む。
んで、そのまま本編は息苦しいくなるようなギクシャクした人間関係が描かれていくのだ。事件なんかは起きないし、これってミステリなのか?と自問しながら読み進んでいくわけね。
いったいどんなオチを用意してるの?
最後のエピローグがタネ明かし。なぁるほどね。おおっ、ちゃんと繋がったじゃないの、お見事。それなりに衝撃的だと思いますぜ。
「出口のない部屋」があまり活きていないような気がするけど。こっちでも何かオチをつけて欲しかったなぁ。さすればもっと傑作になったのではないかと。
それにしても、生理的にイヤなお話。だからこそ面白いんだけれど。前作の「密室の鎮魂歌」でも感じたが、とても感覚的な恐さを書く人だ。直接的な表現からじゃなくて、行間からにじみ出てくる怖さ。
こういっちゃ何だけど、それって男から見る女性の怖さってとこだろうか。なんてこと言うと怒られちゃうかな。カラッとしたものじゃなくて、ヒタヒタと絡み付いてくるんだよねぇ、何物かが。
恐いもの見たさっていうか、何となくブルーな気分になりたいときの一冊。
ちなみにこれ、サイン本として頂きました。Mさんありがとうございます。
出口のない部屋 (ミステリ・フロンティア)
東京創元社
¥ 1,575
2006-10-23(Mon) [長年日記] 編集
_ 闇の底/薬丸岳
前作の「天使のナイフ」同様、これまたどっぷりと暗い気分にさせられる。
少女を犠牲者とした性犯罪事件。娘を愛するが故、二度と同じ悲劇が繰り返されることのないよう、男は恐ろしい計画を実行する。子供が殺される犯罪が起るたび、かつて子供を殺し、傷つけてきて人間を見せしめのため生け贄にする。この社会が浄化するまで。サンソンと名乗る犯人は犯罪者たちを血祭りに挙げてゆく。
正義とは何か。己の欲望のために幼い命をないがしろにする者。そんな犯罪無くすためと信じて、犯罪者たちを始末すること。前者は疑う事無く悪だけれど、後者はどうなんだ?
この辺りは何とも言えないよなぁ。死には死を持って償え。もちろん私刑を認めるわけにはいかない。しかし、まったく否定するだけの了見も持っていない。社会は結構際どいところで成り立っているんじゃないかと。
この葛藤を一手に引き受けるのが主人公でもある長瀬。彼は子供の頃、妹を性犯罪で失っている。しかも、それが自分のせいだとトラウマになっているのだ。やがて彼は刑事となり、この事件の捜査にあたることになる。たとえどんな理由にせよ犯罪は犯罪。でも、心の片隅で犯人にシンパシーを感じる長瀬。
犯人の意外性はなかったけれど、ラストの必然性は納得。「絶対に捕まらない完全犯罪」ってのはそう言うことか。
もっとも結末は必ずしもは好みじゃないけれどね。凡人なせいで、あそこで「彼」には思いとどまって欲しかったと思うのですよ。
正義ってのは、個人の胸の内にあるもんなんだなぁ。根っこの部分では共感できないものなのか。
余談ながら、どうも「DAETH NOTE」が片隅から離れないのは、漫画の読み過ぎですか、そうですか。
闇の底
講談社
¥ 1,575
2006-10-25(Wed) [長年日記] 編集
_ UFO大通り/島田荘司
いやぁ、やっぱり島田荘司はいいね。奇想天外な話は他に敵う者が居ないかも、だ。バカバカしいぐらいにとんでもない状況に、ちゃんと解答を与えてくれる見事さ。強引だと感じないこともないんだけど、そんなことを吹き飛ばすだけのパワーがあるよ。
UFO大通り
その謎がもうお腹いっぱいになるぐらい奇天烈。バイクのヘルメットをかぶり首にはマフラー、手にはゴム手袋。おまけにシーツにくるまって発見された死体。外傷はなく死因は不明。部屋は密室状態で、天井からは何本もガムテームがぶら下がってる状態。
その近所でのUFOの目撃騒ぎ。それも宇宙人が光線銃を放ちあちこち火花が散る戦争してたと言うんだからさぁ大変。
この二つの謎は当然繋がって、ちゃんと落ち着くところに落ち着く。判ってしまえば何でもないことだけれど、おおきな花火にウットリといったところ。
こんな謎は島田荘司、というか御手洗潔にしか解けませんて。まさに剛とも言うべき御手洗の推理には恐れ入りましたと平伏するしかない。
傘を折る女
こちらは一転して純粋推理を楽しめるエレガントな一編。
雨の夜、持っていた傘を車に轢かせる女。その不可解な行動の理由は?
「九マイルは遠すぎる」ばりにたったそれだけの事実から、殺人事件を看破する御手洗。
結果を魔法のように突きつけるいつものやり方でなく、珍しく思考の過程を一から見せてくれた
というように、石岡とディスカッションしながら真相にたどり着く。妙に優しげな御手洗だったり。
もっともこの著者のことだから、一件落着かと思ったそこから一ひねりして、アッと言わせてくれるんだけどさ。
そして、意外なことで繋がるこの2編。ま、それは読んでのお楽しみ。
「UFO大通り」の冒頭で石岡曰く今思い返せば、あの頃は私にとって最も楽しい時代だったといえる
とのこと。いやはや、それはオレにとっても同じ感想。エキセントリックな探偵とちょっと間の抜けた相棒というのは、やはり安心して楽しめるミステリでもあるのだ。シャーロック・ホームズからこの世界に入って者にとっては王道ともいえる。もっとこのコンビが読みたいもんだよなぁ。
UFO大通り
講談社
¥ 1,785
_ Firefox2リリース
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/
さっそく使ってみた。ざっと使ってみた感想。OSX用のFirefoxの話ね。結論から言うと、これがかなりいい感じ。1.5にあったちょっとした不満がとりあえず解消されている。
まず、非アクティブのとき1.5はスクロールバーだけ青いまま残る。実用上はなんの不便もないんだけど、これがどうにも気になっていたのだ。目障りなんだよね。これが他のウィンドウ同様白っぽく色が抜けるようになった。
そしてタブ。Safariと同様にタブ自身に閉じるボタンがついた。これも何気ないことだけれど、オレ的には重要な変更点。
HTMLのフォーム類が相変わらずな感じも、Aqua Fierfox setが、問題なく使うことができたからよしとしよう。問題無いはず。
ただ、新たな不満も。クリックの長押しによるコンテキストメニューができなくなった。おお、なんてこったい。ワンボタンマウス信者としてはこれはかなり不満だ。
それでも全体的に見れば、これからのメインで使っていこうかと思わせるに充分。今まではCaminoを使っていたけど、両方の損得をはかるとFirefoxの方が分がいいかな、と。
2006-10-27(Fri) [長年日記] 編集
_ 落下する緑/田中啓文
ジャズとミステリ。この組み合わせからは何となくビターで大人の味わいがする。「日常の謎」的連作ミステリ。7編それぞれのタイトルに色の名前がついていて、それがイメージカラーにもなっている。ただ、ミステリとしての味わいわ割りと薄めかも。ほとんど推理らしい推理もないお話もあるしね。人情話といった趣か。
行間から聞こえてくるのはジャズの調べ。うん、ジャズを楽しむミステリなのかなぁ。著者自身テナーサックス奏者ということで、演奏のシーンからは読むというより聴くといった臨場感が感じられる。そういった意味ではある程度ジャズに詳しい方が、よりいっそう楽しめるのかも。
オレもジャズが好きだ。最も好きだと言ってもど素人で知識の方はからっきし。CDさえ持っていない。一口にジャズと言ってもその奥行きは深い。広大すぎてどこからはじめの一歩を踏み出していいか判らないんだよね。
各話の終わりに著者のオススメ的なジャズレコード・CDのガイドがあるんだけど、こういったのは有り難いね。いやはや、本編よりもこっちの方が面白かったり。参考にさせて頂きます。
余計なお世話だけど。湖波性太郎先生はモデルが誰だか判り過ぎるでしょ。いくらフィクションとは言え、あんなお話で大丈夫だったんでしょうか。
もうひとつ。いくつかのお話に「敵役」として、とってもいけ好けないヤツが出てくる。最後にそいつらに一泡吹かせるってオチなんだけど、それがどうもステレオタイプ的ににイヤなヤツなので、ちょっと興ざめなところがあるのは内緒だ。
落下する緑 永見緋太郎の事件簿 (創元クライム・クラブ)
東京創元社
¥ 1,890
2006-10-30(Mon) [長年日記] 編集
_ ヴェサリウスの柩/麻見和史
巻末の選評が興味深い。小説としての出来はともかく、これは本格物か否かという点が議論となったらしい。曰く、鮎川賞こそはもっと本格ミステリに特化されるべきではないか
(山田正紀)ということだ。
他にもわたしが引っかかったのは、この作品が本格ではなく、江戸川乱歩賞では定番の業界サスペンスという点
(笠井潔)とか。
確かに本格ミステリとして読むと少々物足りなくもあり。解剖実習に使うための遺体から出てきたチューブ。その中には研究室の教授に宛てた脅迫文。いったい誰が何のために、問ういうオープニングのインパクトはその先を期待させるに充分。
でも、謎解きのお話じゃないんだな、これが。全てが自然と落ち着くところに落ち着いてしまう。誰が何のためにかってことは速い段階で判ってしまうし、途中で起る殺人事件もオマケ的な扱い。犯人も意外性があるんだかないんだかの中途半端さ。
それはそれとして、サスペンスとしては納得の出来ではないかと。息苦しくなるようなオドロオドロシさを醸し出すのには成功してると思う。物語はある人物の復讐譚といった趣だ。その並々ならぬ執念は凄い。復讐が成される為にとったある方法は、なるほどと感心させられる。そこまでするかってね。
そして全編を覆う死の影、というか死の匂い。舞台が大学の解剖学研究室ってところからして何かゾワゾワした気になる。死を扱う場所。ミステリには死体はつきものだけれど、それはあくまで「結果」でしかない。ここではある意味死体が主役なのだ。
死体はなんだかいい知れぬ感情を抱かせる。一番近い感情は怖さ、だろうか。たとえそれが親兄弟であっても。少し前までは人であったもの。魂の抜け殻。それは何からくるのかと思えば、嫌悪感なのかもしれない。死に対する怖さなのか。
ヴェサリウスの柩
東京創元社
¥ 1,890
2006-10-31(Tue) [長年日記] 編集
_ カオスコープ/山田正紀
タイトル通り混沌とした世界。夢か現か幻か。非現実的な現実。読んでる最中はどうにも居心地が悪い。まるで夢のようなのだ。それも悪夢。首尾一貫しているようで、どこか破綻している物語。ああ、この感じをうまく伝えられない。とにかくもどかしいのよ、読んでいて。何かが違うって判るのに、それが何か判らない。
面白いとか面白くない以前に、その雰囲気に酔っちまったよ。こういうのは苦手。だからこそ引かれてしまったり。ほら、恐いもの見たさってヤツさ。
ところで。作中に登場する映画ってどの映画のことなんだろ?
カオスコープ (創元クライム・クラブ)
東京創元社
¥ 1,890
_ 新しい携帯

携帯電話の機種変更。それも衝動買い的に。
前使ってたヤツの電池がヘタってきたのでそろそろとは考えていた。それでももう少し先とも思っていたんだけどねぇ。
ウチの店の事務所に何故かauのカタログがあって。パラパラと見てたらカッコいいのがあるじゃないですか。アウトドアっぽいと言うかミリタリっぽいと言うか。ヘビーデューティーな感じがココロをくすぐる。
で、いつのまにかauショップに居ましたよ。
待ち受け画面がレーダー画面チックなのが泣かせる。で、電子コンパスなんてものも付いてるのがソソる。いまどきの携帯にしちゃ無骨でデカイのも存在感があっていいしね。ひとまず大満足のお買い物。
まぁ、不満を言えばMacとの接続なんてことはこれっぽっちも考えてないってことだ。パソコンとの連携はあくまでもWindowsのみ。この辺りもうちょっと何とかなるとなぁ。
