2010-01-27(Wed) [長年日記]
_ カッコウの卵は誰のもの(東野圭吾/光文社)
緋田風美は将来を嘱望されるスキーヤーで、彼の父親である宏昌もオリンピック出場経験のあるトップスキーヤーであった。スポーツにおける能力を遺伝の観点から研究している柚木洋輔から、ふたりの遺伝子を調べさせて欲しいと依頼を受ける。しかし、宏昌はかたくなに断る。それは、風美の出生には誰にも知られたくない秘密があるからだ。そんな折り、風美の元に謎の脅迫状が届き、事件は起こる。
風美の出生の秘密と、脅迫者は誰か。風美は宏昌の娘じゃないんだろというのは、タイトル見ればだいたい想像つく。一件先の読めそうな展開だが、最後にひねりを加えて裏切ってくれるのは流石。ただ少々「意外過ぎる犯人」と言う気がしなくもない。まぁ、ちゃんと「伏線」はあるんだけどね。
ここに描かれるのは親と子の絆だ。親が子を、子が親を想う気持ち。それは愛であったり憎しみであったり。それぞれの想いは、違った形で結末を迎える。必ずしもハッピーエンドじゃないけど、読み終えたあと爽かなのは誰も憎めないからか。
ただ。東野圭吾という期待で読むと、普通すぎて物足りなくもあり。贅沢な悩みだけどね。
余談をひとつ。宏昌の妻の自殺の理由が、何だか曖昧なままな事。それだと自殺の理由がないような……。
カッコウの卵は誰のもの
光文社
¥ 1,680
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◆読んだ本◆
・書名:カッコウの卵は誰のもの
・著者:東野圭吾
・定価:1,600円
・出版社:光文社
・発行日:2010/1/25
◆おすすめ度◆
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