酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2005-05-02[月] 新選組 編集

▶︎ [読書][司馬遼太郎]燃えよ剣

新選組という言葉の持つ響きには、どこか心の内側をくすぐられる。しかし、この物語はあくまで土方歳三の物語であって、新選組のそれではない。新選組の活躍といったことには池田屋の件以外ほとんど触れられていないといってもいい。そこに一抹の物足りなさを感じたりもするのだが。

そしてこの物語は、著者が「おそらく土方歳三の生涯にとってもっともその本領を発揮したのは、この時期であったろう」と述べているように、実は京都を去ったその後の方がめっぽう面白い。喧嘩師としての本領を発揮し時勢という化け物に果敢に挑んでいく。その姿は一方で切なく哀しい。それは滅び往くものの美しさ。果たして時代は何のために土方歳三という男を必要としたのだろう?

司馬作品の主人公は皆英雄と呼ぶにふさわしい、カッコいい男の生き様が描かれている。時代を颯爽と駆け抜けた男たち。著者の筆で描かれる土方もまさに英雄としてイキイキと描かれている。いつも思うのだ。その生き方は正邪を超えて憧れる。読み終えた後は、気分だけはもう土方歳三なのである。男として生まれたからには一軍の将として歴史を切り開いてみたい、という想い。司馬作品は眠っている闘争本能を揺さぶるのだ。

脇役として、沖田総司が華を添えている。顰めっ面の土方と陽気な沖田の掛け合いはどこか漫才でも見ているようで微笑ましい。その一方で、近藤勇に関しては著者はそれほど好意的には見ていないようなのだ。近藤はうすぼんやりとした印象しか残らない。正直何故土方は近藤に肩入れするのかが伝わってこないのだ。

余談として。現在NHKで放映中の『新選組!』であるが、土方役の山本耕史、沖田役の藤原竜也両名ともまさにイメージにぴったりといった感で、それだけでもこのドラマは見る価値があると思っているのだ。ぜひ『燃えよ剣』を映像化するなら、彼等で。

燃えよ剣〈上〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
新潮社
¥ 830

燃えよ剣〈下〉 (新潮文庫)
司馬 遼太郎
新潮社
¥ 830


2007-05-02[水] 編集

▶︎ [Movie]アニメ二本

ゴールデンウィークの真ん中、アニマックスで観賞会。

攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Solid State Society

いやはや、初見じゃ筋追いかけるのでいっぱいいっぱい。100%理解出来たとはいえず。シリーズをちゃんと最初から見てないとわかりづらい部分も合ったり。とは言え、見ごたえのあるアニメである。アニメならではのよさってヤツかな。今なら、生身の人間使ってもほぼ同じ映像は作れるんだろうけど、それはそれで違うんだろうなぁ。

伝説巨神イデオン発動篇

久しぶりに見たけど、やっぱり圧倒的だなぁ。前に観てからもう2年近く立つのね。

▶︎ 口内炎

今がピーク。痛ぇ痛ぇ。定期的に出来るよね、これ。まだしばらく治るのに掛かるだろうから、鬱陶しい。


2008-05-02[金] 編集

▶︎ 本日のお買い上げ

壁抜け男の謎(有栖川 有栖)

版元は違えども*1、短編集と言うことで『ジュリエットの悲鳴(有栖川 有栖)』と装丁を揃えてあるのが洒落ている。

*1 文庫は同じ角川だが


2009-05-02[土] 必殺仕事人 編集

▶︎ [必殺]恐怖の大仕事

恐怖の大仕事 水戸・尾張・紀伊 [DVD](野上龍雄/大津一郎/筒井ともみ)

時代劇専門チャンネルにて「恐怖の大仕事」を観る。途中からだったが、最後まで見てしまった。「必殺」シリーズの大ファンである。正確に言うと、いわゆる「前期」のファンであって、この辺からオレには面白く感じられなくなって、あまり見なくなっていったんだよなぁ。

久しぶりに見たが、結構面白いではないか。まだこの頃は頑張っていたんだなぁ。血気盛んなチンピラといった風情の秀のキャラクターはいいし、妙にしおらしくかわいい加代もイイ。テレビシリーズと違って、刀で闘う左門はやっぱり似合っていると思う。何より主水がまだまだ腑抜けてなくてマル。歴代のBGMをバックに展開するそれぞれのシーンは、見ごたえがある。やっぱりカッコいいのだ。ついつい真剣に見てしまった。

惜しむらくは、ストーリーがかなり粗っぽいこと。単に場面と場面の繋ぎにしかなっていない。肝心な中身が空っぽの印象。シーン毎、ゲストキャラクターの見せ場だけがメインといった印象なんだよなぁ。この辺りがこの先つまらなく感じる原因なんだけれど。

必殺仕事人・特別編 恐怖の大仕事:セブンアンドワイ icon


2011-05-02[月] フレデリック・ブラウン 編集

▶︎ [読書]まっ白な嘘

短編の名手と謳われるフレデリック・ブラウンの短編集。

一番気に入った話が「四人の盲人」。四人の目の不自由な人がそれぞれ象の違う部分を触って、お互い象についてまったく違うイメージを持ったとういう寓話が殺人事件の解決につながる。要は事実と真実は違う、というようなことなのだが、その解決が実になんというか馬鹿馬鹿しいというか。今で言うところのバカミスのカテゴリーに入るか。暗めの話が多い中で、笑っちゃう話。

ラストの「うしろを見るな」は、一番最後にお読みくださいと紹介文にある。なにか仕掛けがあるらしく、実はこれを読みたいがためにこの本を購入した次第。ま、今になってみればそれほどインパクトのある仕掛けじゃないけど、それでもなんとなくうしろ振り返りたくなる。

表題作でもある「まっ白な嘘」は、原文で読んだほうがよりいっそう面白いんだろうか。「笑う肉屋」は、タイトルが逆にもう怖い。変形密室殺人なんだけど、こりゃもうホラーだよな。「キャサリン、お前の咽喉をもう一度」はタイトルが秀逸。ラストのどんでん返し。「ライリーの死」はなんというか。まぁ、一番予想外なオチではある。

まっ白な嘘 (創元推理文庫)
フレドリック・ブラウン/中村 保男
東京創元社
¥ 924


2012-05-02[水] 編集

▶︎ [Comic]じゅういちぶんのいち

ゴミの日

今日は可燃物のゴミの日。ゴールデンウィーク中なので、次の機会まで少し間が開いてしまう。朝、ゴミを出しに行くといつもあるゴミの収納ケースが出ていない。実は、今日は収集日ではなかったのか。

どうもマンションの管理会社が休みで出ていなかったということみたいだ。時間どうりゴミの収集車はやってきた。入り口出たところで、引き返してしまったのだが、そこからは死角の植え込みの陰に皆さんゴミを出していたようだ。それならそれで一言あってよさそうなもの。とりあえず、ゴミ収納ケースが出てなくても、ゴミの日はゴミの日ってことね。

じゅういちぶんのいち

本日はジャンプコミックスの発売日。普通なら4日なのだが、これもゴールデンウィークのため繰り上げに。今月は「ONE PIECE」と「NARUTO」のトップ2の揃い踏み。が、全体としてはこじんまりとしてるか。他には「バクマン。」と「テガミバチ」とか。

ちょっと注目したいのが、「1/11 じゅういちぶんのいち 3 (ジャンプコミックス)」。集英社も売り出し中みたいで、1巻をパラパラ読んでみたら、グッときた。年取って一段と涙腺が緩んできたせいか、目頭に熱いものが。いちおうサッカーを題材にしいるが、スポーツコミックではなくヒューマンドラマである。一話完結のオムニバス。まぁ、ありきたりといってしまえば身も蓋もないが、泣かせるツボをしっかり抑えた秀作だ。素直に読んで涙して、読んだあと気持ちが優しくなる。一服の清涼剤。

売り物にならないコミック

それにしても、今日も売りもにならないコミックがチラホラ。雑誌やコミックはほぼむき出しの状態で入荷してくる。バラけないようにバンドで梱包されているのだが、それが時々ギチギチに締め付けられて、潰れた状態になっていることがある。読む分には別に問題ないが、かと言ってそんなひしゃげた状態のものを出すわけにもいかず、これは頭の痛い問題。傷物だからといって安く出来るわけでもないしねぇ。