酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2004-05-28[金] 編集

▶︎ [読書] ラグナロク洞/霧舎巧

イントロもなくいきなり始まる物語には面食らったのだが…。キャラクターの紹介とかもほとんどないので、一作目から読まないと十二分に楽しめないのかも。いきなり話の展開がクライマックス、みたいのは何だかなぁ。正直最初は外れかな、とも思ったんですけど、 途中から急に引き込まれました。多少強引だけど、グイグイ引き込む力はなかなかだと思うな。

ただ、ホントに力技でねじ伏せられたって感じで、えっ!?、結局動機って何だったの?と思っちゃいましたけどね。一応ダイイング・メッセージを扱っているんですけど、私は、ダイイング・メッセージって否定的です。どう考えても瀕死の人間がそんなことするとは思えない。作者もその辺は同じ気分みたいで、ならばきっと新しいダイイング・メッセージを見せてくれるのかと思いきや、それは少し肩透かし。内容的には全面的に評価できないですけど、何より「正しい探偵小説」って匂いがぷんぷんする一編じゃないかと。ただ、やはりこのシリーズは一作目から読まないと面白さも半減なんだろうな。

ラグナロク洞―「あかずの扉」研究会 影郎沼へ (講談社ノベルス)
霧舎 巧
講談社
¥ 987


2005-05-28[土] 石持浅海 編集

▶︎ [読書][石持浅海]扉は閉ざされたまま

石持浅海は、今もっとも期待している作家の一人。これまでは「アイルランドの薔薇」にしても「水の迷宮」にしても、状況的に(物理的ではなく)閉鎖されは状況の中での殺人事件を描いている。

今回は堂々の密室殺人。けれども、そこはひと捻り。普通は、ドアが破られて密室殺人が誕生となるのに、それこそ「扉は閉ざされたまま」の状況で物語は進んでいく。登場人物に取っては密室はおろか殺人事件も起こっていないと言う状況。

久しぶりに開かれた大学の同窓会で、メンバーの一人の兄が経営するペンションに7人の男女が集う。その中で、伏見亮輔は後輩の新山への殺意を胸に秘めていた。物語は倒叙形式で伏見の視点で進行。当日、部屋の浴槽で彼を殺害。事故による溺死に偽装し、部屋を内側からロックする。そして、何食わぬ顔で他のメンバーの元へ。

一向に部屋から出てこない新山を、花粉症に聞くと言う触れ込みで与えた睡眠改善薬のために眠り込んでいると思い込ませる。しかし、参加者のひとり碓氷優佳だけは些細なことから疑問を持ち始める。優佳によって、伏見の計画が少しずつ綻び始めていく緊迫感。伏見の計画は成功するのか!

倒叙物なので犯人に肩入れしたくなるんだけど、彼女の痛いところをついてくる指摘に、ついついこちらも舌打ちしたくなる。攻める優佳と躱す伏見。丁々発止のやり取りではなく著者の言葉にあるように「探偵と犯人が静かな闘いを繰り広げ」てゆく。

何故密室状態を創り出したのか。これが読んでいて引っかかる点で惹き付けられる点。伏見の筋書きとしては入浴中に睡眠改善薬のせいで眠り込み浴槽に沈んで溺死、というところだったはず。それならば、何も密室を創り出す必要なないはず。この辺りは伏見、というか著者は妙に思わせぶり。

犯人が判っている以上これこそがこの物語の最大の謎、といえるかな。その謎が優佳によって明かされる時。それは動機にも絡んでくるんだけれど、ちょっと不気味な理由。歪んだ正義感。正直言えば、そんなことで殺意が芽生えるの……、とは思うけれど。

丹念に真相を紡ぎだしていく、端整なロジックに満ちた好編。ただ、欲を言っちゃえばこじんまりとした印象も。どうもこのところ藤岡真、鳥飼否宇とひねくれたミステリを読んでたせいか、10点満点の着地姿勢は美しいけどなんだか物足りなくも。ずっこけちゃってもいいからとんでもないアクロバティックな大技を、と思うのは欲張り過ぎですかねぇ。

扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル)
石持 浅海
祥伝社
¥ 880


2007-05-28[月] 編集

▶︎ [tDiary]403エラー

続き

今まで一番上にWordpress、サブドメインにtDiaryという構成。それを逆にしてみたわけだ。それでWordPressに問題発生

403エラーが出てアクセスできない。パーマリンクを指定してやればそれは表示される。しかし、トップページが駄目*1。つまり、

http://abc.suigan.net/

なんて場合、403エラー。

http://abc.suigan.net/index.php

だと、大丈夫なんだよなぁ。もっともその先ダッシュボードにはアクセスできないんだが。

で、おそらく原因だと思われるのが、トップのtDiaryのhtaccessファイルか。無効にしてみたら解決したからね。うーむ、やはりトップにあると、サブドメインにも影響するってことなのか。

さて、どうするか。

*1 ダッシュボードも駄目

▶︎ 訃報坂井泉水

癌で入院中の病院の階段からの転落死とのこと。特に思い入れがある、ということもなかったけれど、ZARDの曲は心地よかったよな。

40歳という年齢。そんな年だったのか、と思うのが正直なところ。もっと若いのかと思ってました。

▶︎ iddyを使ってみる

プロフィールのページとしてiddyに登録してみた。やはり、プロフィールは大事でしょ。オレは気になる。どんな人なのか。特に嗜好関係なんかね。気に入ったサイトを見つけると、プロフィールを探すなぁ。

ま、それだけでその人となりを理解できるってわけでもないけど、少なくともそこにかかれていることは、その人がプッシュしたいことだろうから、最大公約数的なことはわかるんじゃない?

▶︎ 本日の支払い

  • 駐車場の更新
  • 自動車税。おお、なんてこったい2年分だよ。

それにしても、今日は空気の冷たいこと。これから秋だぜって感じ。明日の予報も寒いってことで。


2009-05-28[木] Too Far From Home 編集

▶︎ [読書]絶対帰還。/クリス・ジョーンズ

絶対帰還。(クリス・ジョーンズ/河野純治) 人類が宇宙に上がって、もう半世紀が経つ。スペースシャトルの初飛行だってもう30年も前のことだ。最初は打ち上げの度に大きなニュースになっていたが、あの熱狂も関心も今では薄れてしまっている。もう宇宙というのは、我々にはいまだ遠いところだけれど、感覚的には身近な場所、日常となってしまったと言うことか。

今、宇宙には国際宇宙ステーション(ISS)がある。けれど、意外と知られていなかったりするのかも。まぁ、今は日本人宇宙飛行士若田光一さんが滞在しているので、話題にはなっているはず。1998年に建設開始。以来、ステーション内で実験・研究といった運用を行いつつ現在も建設中である。2010年完成、 2016年までの運用が予定されている。

2003年2月、スペースシャトル〈コロンビア〉が大気圏突入後に空中分解を起こし、乗員7名が死亡する事故は今でも記憶に新しい。地球とISSを結ぶ輸送機としてスペースシャトルが使われていたのだが、この事故のためシャトルの運用が停止となってしまった。つまり、第6次長期滞在チーム(エクスペディション6)としてISSに滞在していた3人の宇宙飛行士は、地球に帰還する手段を失ってしまったのだ。さあどうする?

読む前は邦題から、例えば『アポロ13』のようなものを想像していたのだが、ちょっと違う。絶体絶命のピンチという状況ではないので、緊迫感はないのだ。少なくとも「奇跡の救出作戦」ではないぞ。「無人島にキャンプへ行ったのはいいけれど、帰りの船が時化のため来ない」と言う喩えはちょっと次元が違うか。でも、クルーは水と食料の心配はするものの、宇宙空間で長期間暮らすということにはあまり心配していないようだ。半世紀の積み重ねは、それだけ宇宙を「普通」のものとしてきたというわけだ。地球と宇宙の距離は目の前に見える無人島と同じぐらい、なのかもしれない。

冒険的要素は少なくて、エクスペディション6のクルーの物語を軸に、米国とソ連(ロシア)の宇宙開発の悲喜こもごもなエピソードが描かれる。実は宇宙開発においてはロシアの方が米国よりも一歩先をいっているというは興味深いし、それぞれの考え方の違いも面白い。

例えば、これは有名な話だと思うが、無重力下では普通のボールペンは使えない。そこで米国なら無重力下でも使えるボールペンを開発するのに対してロシアでは鉛筆を持っていくというのは、納得してしまう対比である。

この物語のいちばんのメインが3人の宇宙飛行士の内面の葛藤だ。長期間宇宙に滞在するというのはどういうことか、どんな影響をもたらすのか。無重力下では、肉体的な影響はもちろん大きいが、精神的な影響も大きいようだ。魂が浄化されるというと大げさか。

原題は"Too Far Form Home"。"Home"と言うのは地球のわが家だけのことではない。

彼らはいつも夢想していたのだ。宇宙での恐怖や、恐ろしいほどの孤独などすっかり忘れていた。しかし、彼らのなかには、おそらく永遠に、宇宙への憧れが組みこまれていた。地球に帰還してから毎日のように、宇宙へ帰ること考え、宇宙へ帰る方法を模索した。宇宙こそ自分の居場所だと信じていた。

宇宙への望郷の念。「絶対帰還」は結構意味深なタイトルかもしれない。

ニュータイプじゃないけれど、重力に縛られなくなると何かが変わるのか。人の革新はありえるのではないかと思ってしまいましたね。

地球帰還のパートは、唯一ドラマティックなパート。その帰還もこのミッションにふさわしいフィナーレである。事実は小説より奇なり、なのだ。

絶対帰還。(クリス・ジョーンズ/光文社)»amazon.co.jp


2012-05-28[月] 編集

▶︎ [バイク]新しいヘルメット「Arai CT-Z」を買った

アライ CT-Z

先日の続き。今日ヘルメットを新調した。本日はライコランド 千葉湾岸店に出向いた。今回はお目当てのCT-Zがちゃんとあり、即決。カラーは青が欲しいのだが、これに限らずアライは青系はないのね。と言うことで、Glass Blackを選んだ。

今まで使っていたショーエイのJ-STREAMとの比較だが、一番の違いは頬の部分。この部分のガードがより口元まで長いので、頬への圧迫感というものがそれなりにある。この辺りフルフェイスに近い感じ何じゃないだろうか。実際アライのサイトでも「フルフェイス並みの頬部保護性能」と謳ってるしね。正直今までの慣れから言うと、窮屈感は否めないんだが、これも慣れちゃうかな。それよりも困ったのが、そのせいでメガネをかけたまま被れないってことか。地味ながらマイナス点。そもそもオープンフェイスを選んでる理由のひとつがそこにあったりするんで、それならばフルフェイスでもいいかと思わなくもない。

買って帰って来たら、新ヘルメットで出かけようと思っていたんだが、家に着いたとたん空が暗くなり、市の放送じゃ竜巻注意報なんて物騒なことを言ってるんで、今日は断念。長時間での被り心地や、CTバイザーの威力なんかはまた次の機会に。