酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2005-08-30[火] 編集

▶︎ [読書][東野圭吾]容疑者Xの献身/東野圭吾

五年前に暴力が原因で別れた夫の突然の訪問に花岡靖子は青ざめた。別れた後もしつこく付きまとい、ようやく逃れられたと思ったばかりのところだった。諍いとなり勢いで靖子と娘の美里は前夫を殺してしまう。 秘かに靖子の事を思っていた隣人の石神は、途方に暮れる彼等に力を貸すと申し出る。その石神の完璧な隠蔽工作は思いもよらぬものだった……。

まず最初の驚きは、ノンシリーズだと思っていたら突然湯川と草薙が現れて。探偵ガリレオのシリーズだったのですね。

このトリックはとてもいいです。著者自身「考え得る最高のトリック」と述べているのも頷けます。完全犯罪といっていいのではないでしょうか。ただし、目的が普通と逆ですね。もっとも抵抗感もありますけど、アレは。

トリック自体の出来もそうですが、使い方が絶妙です。それが想いを寄せる女性への愛情の深さに繋がっているのです。まさにこの物語の主題。石神の健気さにちょっとジンときました。

不器用な男の精一杯の愛情表現。純愛。それが必ずしも正しい事ではないだけに切なさが胸に沁みます。途中でー隠し撮りのあたりーちょっと下衆なヤツかな、と思わせておいての後だから余計に。あれがあんな意味を持っていたなんて。

人間がこれほど他人を愛する事が出来るものなのかと感嘆するばかりだった。

私には出来そうもありません。

ただ、居心地の悪い部分もあります。それは、彼等が殺人を隠蔽する事を選んでしまった事。もちろんミステリですからそうしないとお話しになりません。でも、それしか他に道がないというような、彼等に対する共感が充分伝わらないのです。不可抗力の殺人であった事。何より前夫は殺されても仕方がないと思える事。であれば、正々堂々と罪を認めるべきだと感じてしまうのですね。これが不可抗力の殺人ではなくて、最初から計画的なもののほうがより盛り上がった気がします。まぁ、個人の好みですけど。

あと、石神のために涙するにはもう少し花岡靖子が魅力的に描かれていればと。あまりヒロインといった気分ではないです。娘の美里も、存在感が薄いのがちょっと気になるところ。

もうひとつ好みで言わせて頂ければ、湯川は最後に真相を告げるベキではなかったような。全て彼の胸の内に納めておくのも。でもそれでは、結局靖子・美里親子は救われないか。だったら、最初から自首していれば。それを言ったらおしまいですか。

一番救われないのは……、そうあの人ですよね。合掌。

容疑者Xの献身
東野 圭吾
文藝春秋
¥ 1,680


2007-08-30[木] 編集

▶︎ 特になし

今日も雨がパラつく曇り空。よって、過ごしやすい1日。

夜になると虫の声も聞こえるようになってきた。

軽く頭痛。なので、おしまい。


2008-08-30[土] 編集

▶︎ ジョブズはなぜ天才集団を作れたか

ジョブズはなぜ天才集団を作れたか (講談社BIZ)(ジェフリー・L・クルークシャンク/徳川 家広)

▶︎ 再びの豪雨

このところ大雨が続いている。今夜は先日に続く豪雨である。仕事が終わって、様子見でしばらく居残っていたのが失敗であった。雨は何とかなるものの、家の回りはまた水浸し。川の浅瀬を歩いて家にたどり着いたって感じである。


2010-08-30[月] 編集

▶︎ [読書]深夜プラス1/ギャビン・ライアル

今日は、いつも以上に暑く感じる。朝だけ品出しのため店へ。本日は小学館ビックコミック系その他少々。

深夜プラス1

帰ってきてからは『深夜プラス1』を片付ける。

第二次大戦中は、イギリスの情報部に属し、フランスのレジスタンスと共に戦っていた”カントン”ことルイス・ケイン。現在はビジネス・エイジェント註1として活動している。彼の新しい仕事の依頼はひとりの男を、ブルターニュからリヒテンシュタインまで送り届ける事だった。簡単な仕事に思えたが、フランス警察がその男・マガンハルトを追っており、さらに男の命を狙う存在がいるという。相棒となるガンマン、ハーヴェイ・ロヴェルともにケインはシトロエンDSを駆ってリヒテンシュタインをめざす。

ギャビン・ライアルの代表作であり、冒険小説の代表作でもある。確かに読んで飽きさせない。主人公がいかにかっこいいかが決め手になるんだが、この場合脇役のハーヴェイ・ロヴェルがいい。ガンマンとしての腕を見込まれボディーガードとして雇われる彼。しかし、彼は人を殺す罪悪感から酒に溺れるアル中なのだ。物語のヒーローは、強い。そこに憧れるんだが、決して完全無欠じゃない。何かしらの弱さがある。そこにまた惚れちまうのだ。この物語は、彼の葛藤との戦いの物語でもある。故にその結末は悲しい。彼に未来はあるのか。思わず無事生き延びて欲しいと思ってしまう。余談ではあるが、ハーヴェイの第一印象は次元大介。映像化するならスティーブ・マックイーンで、ってそりゃ無理だけど。

ルイス・ケインもそう。弱さがある。自分のしていることは金のためじゃない、「正義のため」だと思い込みたいセンチメンタリズム。クライマックスの銃撃シーンでの彼の心の葛藤を読んでいると、とても愛着を感じる。恐怖に打ち勝つために色々と言い訳しているように思えて、安心出来るんだよなぁ。オレと変わらないじゃないかってさ。でも、やっていることは全然敵わない、やはりヒーローなのである。

こんな素敵な男たちの活躍を読めばグッと来るよな。ただ古典的名作というのはよくもあり悪くもあり。今読むと「普通」過ぎるということはあるかも。でも、これがあるから今があるとも言えるわけでね。

深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1))
ギャビン・ライアル/菊池 光
早川書房
¥ 882

昼酒が祟ったのか、頭が痛くなる。横になったらそのまま朝まで寝ちまった。

註1 要は、揉め事解決人


2012-08-30[木] 東北ツーリング1日目 編集

▶︎ [バイク]いざ東北へ

出発前直前にいろいろあったが、無事に東北へのツーリングに出ることが出来る。3時に起きて4時に出発の予定がいつもの様に遅れることに。しかも2時間ぐらいしか寝ることが出来なかった。

シートバッグを装着するのが結構難しく、これでまた時間を食ってしまう。事前に練習しておけばよかった。で、この写真をiPhoneで撮ろうとしたら、たまに起こる「SIMが認識されません」というトラブルが出る。よりによってこんな時に。そんな訳で、出発前からちょっとグッタリな気分。

今日は宮城県の鳴子温泉に向かう。幕営地はそこから近い吹上高原キャンプ場。実は明日以降のルートは決めていない。行きたいところ見たいところはリストアップして、あとは行き当たりばったりで行こうと。最初は本州最北端の大間崎というのが最終目的だった。思った以上に遠いんだよなぁ。もちろん5日もあれば余裕で行って帰ってくることは出来る。でも、それだけで終わっちゃいそうでもある。

佐世保バーガーat羽生PA東北道羽生PAで朝食。なぜか佐世保バーガー。こいつが結構でっかくて、これ一個で十分な満足感。

那須高原SAでソフトクリームタイム那須高原SAで休憩。いやはや、暑さでソフトクリームもあっという間に溶ける。バイクも給油。10.03Lで1,464円。ここまで約200キロ。

日本一の芋煮フェスティバル鏡石PAにて。9月2日に山形県馬見ケ崎河川敷で日本一の芋煮フェステバルがあるとか。ツーリングのネタとしてメモ。それにしても、昨夜の寝不足がたたって油断すると睡魔が。休憩ばかりして、なかなか前に進まない。

牛タン定食国見SAで昼食。まだ福島なんだけど、仙台名物牛タン定食。

東北道は泉で降りる。13時52分。ここからは国道4号線で北上。しかし、この国道4号は、長い道路である。東京から青森まで、日本で一番長い国道だとか。

雨宿りしばらく走ると、雨が落ちてきた。セブンイレブンで雨宿り。強くはないもののなかなか止まない。ただ、遠くと見ると、晴れ間が見えてたりで一時的なものだと思われる。小ぶりになったところを見計らって出発。レインウェアは、まぁ大丈夫だと思って着なかったが……。

その後強く降り出して、ずぶ濡れ。幸いなことに、目的地方面は晴れているのでそのまま進む。まぁ、雨自体はいいんだが、トラックの後についてしまったのが参った。ザンザカ泥水を跳ね上げるのに閉口。国道47号に入ってしばらくすると雨も上がり晴れ。JAのスタンドで本日2階目の給油。11.07L、1,627円。

鳴子温泉で風呂に入ろうかと考えていたが、思ったより時間が押しているのでスルー。国道108号線に入り、本日の幕営地吹上高原キャンプ場へ向かう。

吹上高原キャンプ場吹上高原キャンプ場の第一印象は、広大だという点。芝生のフリーサイトで、バイクも乗り入れ可能。どこでも好きなところに張っていいですよ、と言われたが、こうなると逆に困る。着いた時点では、車が4台ほど、バイクが2台ほど。

ここは、温泉施設が隣接している。しかし、受付が5時半までというのがちょっとつらいところ。着いたのは5時前だったので、急いでテントを張り風呂に入る。テントを設営してから、買い出しに出ようと思っていたが、風呂に入ったら面倒になってしまった。カップラーメンが売っていたので、今夜はそれでよしとする。あと、地発泡酒があったので、それも購入。が、これが冷えてないんだよなぁ。この際贅沢は言ってられない。

ちなみに47号線と108号線の交差点にセブンイレブンがあるので、そこで買い出しが最後かも。

さて、ここでモンベル(mont-bell) ムーンライトテント 2型 グリーンの感想。設営は本当に簡単である。それこそササッと張れる。ものぐさなオレにとっては、この点が非常に魅力。一度でもテントを張ったことがある人なら、いきなり手渡されても問題なく張れるんじゃないだろうか。最初はこのグリーンがどうも派手すぎて躊躇して、アイボリーに使用かと悩んでいた。しかし、実際にこうしてはってみると意外と派手じゃない。むしろいい雰囲気なのである。

唯一の問題としては、収納サイズがやや大きめという点か。ポールがどうしても嵩張ると言えば嵩張る。

結局この日は移動だけで終わってしまった。しかし、この辺りまで来てないと明日からの移動に余裕が出る、はず。ま、本日は本格的な雨中走行を経験したという点か。この時期なら、意外とレインウェアなしでもいける。まぁ、荷物はちゃんとカバーしなきゃならないけど。


2013-08-30[金] 編集

▶︎ 富士山頂へ?!

昨日の続き。

環境のせいなのか、なかなか寝付けず。おまけに、隣の人のいびきのうるさいこと。おそらく部屋中の人がそう思ったに違いない。

そんな中、ガイドさんがやってきた。

「強風のため、山頂までの登山が危険だと判断しました。よって、今回の富士登山はここまでです」

なんてこった。登って登れないことはないんだろう。事実、個人客の人は登っている。しかし、ツアーということを考えると、何かあってはならないという判断なんだろう。残念だが、この決定に従うしかない。

この場所で御来光を見ることにする。この時は、後頭部が重い感じで、若干高山病気味だったようだ。

ご来光日の出は見たことがある。しかし、富士山の八合目という場所のせいか、空けてゆく空は神々しい美しさである。

ご来光をバックに頂上では、ガスが掛かっていて御来光は見えなかったらしい。そう言う意味では、ここで御来光を見ることができたのをよしとしよう。

御来光を見終えて、帰り支度。

下山途中実は、富士登山は登るより降りてくる方が辛い。足の踏ん張りが利かないからだ。ここでも、トレッキングポール様々。それでも、吉田口の下山ルートは、ほとんど岩場がないので楽ではある。あっという間に、3時間程で無事に五合目到着。

しかし、ここからが大変。帰りのバスの時間が午後2時。およそ5時間程暇つぶさなきゃならない。ひたすら時間が過ぎるのを待つ。この時間が今回の富士登山で一番辛い時間だったかもしれない。

本日も富士山頂を目指して出発する人が大勢だ。そんな人たちを見ていると、無性に自分ももう一度登りたくなる。頂上まで行けなくて消化不良。何より、最後の難関である八合目から頂上を超えなかったので、体力も残っている。いや、体力は残ってなくても十分気合いは残っていた。本当に、これから出発する人たちが羨ましかった。

富士山翻って見ると、今回の登山はガイドさんがいて良かったということ。我々だけで登っていたら、別の意味で頂上までたどり着けなかったかもしれない。

それでも、やはり頂上に行けなかったのは心残りで、二人で来年のリベンジを誓うのであった。できれば、もっと人数を揃えて。

帰りには、すぐそばにあるふじやま温泉に寄って汗を流す。風呂上がりにビール。一時間弱しかいることができないのが残念。もっとゆっくりしたかったけれど。

その後は何事もなく新宿まで帰ってくる。いや、下界の暑いこと暑いこと。暴力的な熱気が体に纏い付いて鬱陶しい。最後に船橋の月の雫で打ち上げ。


2015-08-30[日] 北海道ツーリング初日 編集

▶︎ [バイク][北海道ツーリング]いざ北海道に向けて出発

不安な旅立ち

念願の北海道ツーリング初日。

しかし、今週初めから急に下がった気温の影響か、うっかり風邪をひいたらしくずっと熱がある状態。体調があまり芳しくない。一昨日なんか38度もあった。おかげで、最終的なルート作成やら荷造りなんかちっとも進まない羽目に。一瞬、ツーリングを中止しようかとも思ったけれど、急遽服用した薬で多少なりとも回復したようなので、出発を決定。でも、先行きちょっと不安な旅立ち。

計算違いだったのが天気。ずっと北海道の天気ばかり気にしていて、仙台までの道中のことを全く失念していた。慌てて天気予報を見ると、どうも雨模様。しかも、仙台近くはそれなりに降りそう。これまたちょっと不安要素。

今回の装備

装備は、いつも使っているモトフィズのフィールドシートバッグに、今回のために買ったサイドバッグGTで重装備。キャンプ道具だけならシートバッグだけでなんとか収まるものの、衣類関係がかなり場所をとるとみて購入。ちなみに今回持って行ったのは、半袖Tシャツと下着に靴下4セット。長袖シャツ1枚。キャンプ場などナイトウェアとしてカーゴパンツ。フリースのジャケット。そして、万が一のために薄手のダウンベスト。最初は日数分持って行こうかと思ったが、とてもじゃないけど積みきれなくなるので諦めた。

今日の予定は、19時40分発苫小牧行きのフェリーを目指し仙台港まで。今回は行きも帰りも太平洋フェリーを選択。出港90分前までに乗船手続きをってことなので、遅くとも6時に着けばいい計算。かなり余裕があるはず。空気圧のチェックとドライブチェーンのメンテなんかやってたら、結局出るのが10時前に。うーむ、ちょっと余裕かましすぎか。  常磐道に乗るために16号を柏インターへ向かう。走り始めてすぐにポツリポツリと雨が。雨装備を出すほどじゃないと判断して、そのまま走り続ける。

雨の常磐道

無情の雨

しかし、常磐道に乗ったあたりから次第に雨脚が強くなり始める。谷田部東PAで休憩していると、あとから来たライダーに声を掛けられた。同じZZR400乗りで、目的地も同じ北海道。向こうは大洗からのフェリーとのこと。でも、時刻は12時前。大洗発は18時30半で、いくらなんでも今からじゃ早くないかい?

雨装備

千代田PAで、耐えかねて遂に雨支度。

北海道牛乳

中郷SAにて昼休憩。こんなものを見つけたんで、雨で沈んだ気分を景気付けにいただく。

その後も、小雨降る中を淡々と走っていくが、いわき市を過ぎたあたりから、また雨が強くなってきた。もうこうなると、ツーリング気分も飛んで、苦行に近い。

そんな中アクシデント発生。すっかりガソリンのことを忘れてて、ガス欠になるという凡ミス。リザーブに切り替えて事無きを得たけど、参りました。ちょうど南相馬鹿島SAの手前で助かった。

仙台港着

太平洋フェリーいしかり

17時に仙台港に着く。着いた時点ではバイクは10台ほど。往路に乗るのは「いしかり」。待つことしばし、6時15分乗船開始。といっても、そこからもう少し待ったけど。

いしかりの中

中はまるっきりホテル。ただ、色々とウェブ上の画像で見たイメージほど広くはない。まぁ、わかっていた事ではあるけど。

それでも、生まれて初めてのフェリー旅。見るもの全てが物珍しくって、ワクワク感が止まらない。新しい船だけあって綺麗だしね。

いしかりS寝台

客室はS寝台を選んだ。個室感覚でゆったりと言う謳い文句は嘘じゃなくて、なかなか快適な空間。今回早割でチケットを購入したので、料金も半額近い1万円ちょっとと、リーズナブル。

バイキング形式の夕食

食事は船のレストランで。バイキング形式でお値段は2,000円。結構微妙なお値段。事前にブログなどで仕入れた情報では、旅慣れた方は前もって食料は調達して乗船されてるとの事。まぁ、今回は初めての事なので、イベントとして楽しもうという事で、レストランを選んだ。

肝心のお味の方だけど、可もなく不可もなしといったところ。やはりこれは、船の上で食事をしてるって事を楽しむべきなんでしょうね。一つ不満なのは、ビールが一番搾りだって事。ここはサッポロクラシックがいいよなぁ。

ジャス演奏

食事の後、シアターラウンジでショーがある。今夜はジャズ演奏ということで、聴きに行く。ドラム、ピアノ、ベースの3人の演奏。ジャズの生演奏なんて初めて聞くので、得した気分。なんたって、無料だからね。この後は、映画の上映ということだったけど、興味ある映画じゃないのでパス。それよりも、船内のテレビでは「ホビット」を放送するってことなので、自室に戻り映画鑑賞。

そんなこんなで、フェリーの一夜は更けていく。