酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2004-09-15[水] 伊坂幸太郎 編集

▶︎ [読書][伊坂幸太郎]グラスホッパー

三つの物語がそれぞれ微妙に交差し、やがてひとつの結末に収束していく。先の読めない展開は早くその先を知りたいと、ページをめくるのがもどかしく感じさせる。相変わらずの洒落た台詞まわしは、これまた読んでいて楽しい。さりげなく置かれた伏線が突然意味を持って目の前に現れるのは快感だし。読み終えるまで意味の分からないタイトルも最後は納得。これぞ伊坂作品の真骨頂と言えるけど、どうも、もうひとつに感じられるのは何故?

それぞれの物語の繋がりが、今回はそれほど決まっていないように思うのだ。確かに最後はひとつの物語へと収斂していくんだけども、伊坂流テクニックで無理矢理寄合わせたような。おそらくメインとなる話は鈴木のパートなんだろうけど、それぞれの話が立派に独立し過ぎて、というか個性があり過ぎてぶつかり合っている印象。

ひとつひとつの物語が独立してるってことはそれだけ情報量が多いってことかもしれない。まずは、それぞれを咀嚼しないと全体の味わいが判らないってことか。こいつはちょっと私には難解だったりするのだ。一度読んだだけでは、駄目なのかもしれないね。十分に味わえていない気はするよ。

そうは思うものの、やはり未来は神様のレシピで決められていて、自分自身ではどうすることも出来なくて人任せのところもある。そう考えれば、鈴木、鯨、蝉の三人はそれぞれ影響し合ったんだと言えるけど。自分の運命は自分で切り開いているようで、実は誰かに頼っているんだとかね。

そう、途中で『オーデュボンの祈り』がちらっと出てきたり。そのせいかどうか”鈴木”は“伊藤”に、“蝉”は“日比野”にだぶって見えちゃったりね。そうすると”桜”のイメージが“槿”と“鯨”あたりに。

初めて伊坂作品を読むのにこの一冊はあまりお薦めしない。今までの作風と一線を画している、と思うから。今までもアクセントとしてダークな部分があったけど、これは全編ダークと言った雰囲気。グロテスクにはなっていないけれど、一歩間違えれば危ない感じ。ほんとは伊坂幸太郎って人はよほど腹黒い人なんじゃないかという想いが強くなったりね。

それでも、最後は、決してハッピーエンドじゃないけれど、どこかホッとさせられるのはいつもの伊坂流ってとこかな。こどもと接することは、親であるってことはきっといいもんなんだろうなぁ。

それにしても。もし殺し屋に命を狙われるようなことがあったとしても、「自殺屋」だけは勘弁してもらいたいよ。彼は自殺を強要するのではないのだ。彼の前に立つと誰もが自殺したくなるってんだから恐ろしい。

「人は誰でも、死にたがっている」

自分は関係ないと言い切れるかどうか、不安だ。

グラスホッパー
伊坂 幸太郎
角川書店
¥ 1,575


2007-09-15[土] 編集

▶︎ 今日も

ダメだ……。

それはそれとして。まだまだ暑い日は続く。今日は太陽もいいお仕事をして気温上昇。


2010-09-15[水] 編集

▶︎ いろいろと大変

『ONE PIECE』が入荷。ちと多かったか。それでも、結構品切なのである。欲しいものが欲しい時に欲しいだけ入る、ってのがなかなか難しい。

それにしても、状況は厳しいようで。特効薬みたいなものはないので、できることをコツコツやってくしかないよなぁ。