酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2004-01-09[金] 島田荘司 [長年日記]

▶︎ [読書][島田荘司]上高地の切り裂きジャック

本作は2編がカップリングされているが、表題作より「山手の幽霊」の方がお気に入り。不可解な事件の大盤振る舞い。封印された状態の核シェルターから発見された男の死体。だが彼は閉じ込められたと思われる日以降も外で目撃されているのだ。それって幽霊?しかし警察のご厄介にもなっており本人である事は確実。他にも幽霊の仕業としか思えない事件が

このわけの判らないっぷりが楽しくてたまらない。ああ、この先どうなるの、真相は何なの?とばかりに一気に読了。そして鮮やかなる御手洗潔の推理。判ってしまえば、なんだそんな事かと思わせてくれるのがまた快感。謎と真相にギャップがあるほど面白いと思うのだが、いかがでしょう。

『占星術殺人事件』や『斜め屋敷の犯罪{{fn ('個人的島田作品No.1','註')}}は面白かったのにここ何年かはどうも・・・、と言われる人にはぜひおすすめしたいと思うのだ。

装丁は面白いが、カバーをめくると何か気色悪いぞ。それから「切り裂きジャック」と言うタイトルはどうかな、とも思うわけで。そういった話ではないと思うよ。

上高地の切り裂きジャック
島田 荘司
原書房
¥ 1,680