酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2004-02-15[日] 東野圭吾 [長年日記]

▶︎ [読書][東野圭吾]レイクサイド

読みはじめるとグイグイ引っ張られてあっという間に読了。殺人を犯した妻のためにどうして赤の他人が隠ぺい工作を手伝うのか、っていうのが謎なわけです。

裏に隠された真相。たとえ間違っていても守るべきものは守るのです。哀しい愛情。読み終えて、納得納得。ラストシーンでは泣かされる思ってもみない展開。胸を締め付けられるどんでん返し。

思わぬ涙に文字が読めない…。 決して心温まる話じゃないけど、このラストは何だか救われたような気がする。見事な着地に10点満点。もう何も書くことなし。

レイクサイド
東野 圭吾
実業之日本社
¥ 1,575

▶︎ 文藝春秋売り切れました

『文藝春秋』の3月号が早くも売り切れなのです。

10日に発売ですから、5日間での売り切れ。これはかなり速いペースです。なぜか? 今月号は芥川賞の全文掲載があるのです。いわずと知れた金原ひとみ『蛇にピアス』と綿矢りさ『蹴りたい背中』の掲載。わずか780円で読めちゃうんですから売れますって。二冊買うより半額以下だもの。

しかし、これだけ話題になった芥川賞もここのところなかったですね。そのせいか直木賞の影の薄いこと。売り上げも逆転しちゃってます。普段は直木賞受賞作の方が売れるんですよね。今回の二作は両方とも受賞時には既に刊行されていたというのも案外ポイントなのでしょうか? だいたい芥川賞は雑誌掲載のものが選ばれるような気がしていたのでちょっと驚きましたけどね。

こんなにも注目されるというのは、やはり金原・綿矢両名のキャラクター故でしょうか? いや、それしか考えられない、かな。うら若き乙女というのはもうそれだけで付加価値があったりするのでしょうねぇ。これがたとえ19・20でも男だったらまた違ったであろうというのは確実なところでしょう。男は哀しいねぇ。

そんな中『蹴りたい背中』の方が売れているってのはまたそれはそれで興味深いことではあるんですけどね。

『文藝春秋』はどうやら重版するようです。雑誌の重版もまた珍しい。今年の出版界の話題をかっさらっていきましたね、あの二人は。この調子でこれからも売り上げに貢献していただけるとうれしいなぁ、と本屋さんは思うのでした。