酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2004-02-16[月] [長年日記]

▶︎ [読書]13階段/高野和明

第47回江戸川乱歩賞受賞作 。人を殺すことは本当に悪いことななのか? 何をバカなことと思われるかも知れませんが、そんなことをふと考えさせらる一作。 かなり思いテーマを持った内容なのです。正義とは何か、罪とは何か。

でも、そんなことはお構いなしに読みはじめたら一気に読ませるだけの面白さ。はたして事件は冤罪なのかって謎と三上純一自身に関する謎、そして引きつけるテーマ。ついつい夜更かししてイッキ読み。

ま、気になるところが無いわけでもない。重要なキーポイントの"階段"の扱いがちょっと強引ていうか乱暴ではなかろうか? 何だかあまりにも直接すぎると思うのですよ。もうちょっと「そうだったのか!」てな感じだと良かったんですけどねぇ。

おまけにお気に入りの場面をひとつ。最後の方で「私だけが大学に行ったもので」という場面。何だかやられたというか、思わずジーンとしちゃいました。 "善い人"たちが活躍する話ってのはいいなぁ。

13階段 (講談社文庫)
高野 和明
講談社
¥ 680