酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2004-03-31[水] 連城三紀彦 [長年日記]

▶︎ [読書][連城三紀彦]戻り川心中

作者曰く「ミステリと恋愛の結合」を狙ったとのことですが、表面上は通俗的な言い方をすれば恋愛小説です。悲劇的な男女の愛のお話。しかし、最後に明かされるその裏に隠されて見えなかった意外な真実! 今まで見ていたものが、少し角度を変えてみてみるとまったく違うものに変わってしまう連城マジック。まさにミステリとしての醍醐味を充分に味合わせてくれます。派手なトリックや緻密なロジックってな事は出て来ません。でも手応え確かなミステリ。

戻り川心中 (ハルキ文庫―連城三紀彦傑作推理コレクション)
連城 三紀彦
角川春樹事務所
¥ 880

▶︎ [司馬遼太郎]大河ドラマと新選組と司馬遼太郎と

NHK大河ドラマ『新選組!』は芳しくない評も聞くけれど割と気には入っている。久しぶりにちゃんと観ようかなと思わせる大河ドラマである事は確かだ。実はかつては毎週日曜の午後八時は正座してチャンネルはNHKへってほど大河ドラマファンだったのだ。

まず何より幕末ものだし。そして、何より新選組だし。特に新選組に思い入れがあるわけではないけど、それでもやはり新選組、なのである。詳しくもないのになんだかその名称だけで妙なオーラを感じちゃうのだ。そこにあるのは滅びの美学か。琴線を揺さぶるものがある。

ただし。やはり香取近藤勇はどうなのかなぁ、とは思うけどね。どうも物足りなさは感じるよ。周りが結構いい線いっていると思うだけに。

新選組で真っ先に思い浮かべるのは望月三起也のコミック『だんだら新撰組』なのだ。望月三起也と言えば『ワイルド7』だけど、そのノリで展開される新選組。新選組のイメージの源かもしれない。

で、『燃えよ剣』(司馬遼太郎/新潮社)を買ってみたり。久しぶりの司馬作品。全作品を読むぞ!と誓ったもののここ最近はご無沙汰しておりまして。思えば、司馬ファンになったのも大河ドラマのおかげだったりするわけです。それはずいぶん昔になるけど『花神』でしたねぇ。メインの原作はタイトル通り『花神』だけれど、ほかにも『世に凄む日々』『十一番目の志士』『峠』が盛り込まれているという贅沢さ。なぜか当時の友達と原作を分担して読もうなんて事になり、私が担当したのは『峠』でした。以来その面白さに引かれて、しばらくは片っ端から読みふけったものです。