酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2004-05-01[土] [長年日記]

▶︎ [読書]長い腕/川崎草志

第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作。決してつまんないわけではないけれど、もうひとつ物足りない。全体的にどうも未消化って印象なんだなぁ。どこをポイントにしたいのか、まあ私の方の問題かも知れませんが、よく判らん。

いわゆるネット犯罪ってものに題をとっているんですけど、そこにもうひとつの要素を加えたところがミソ。 のハズが、どうもうまく活かされてない気がする。 プロローグと、冒頭の二つの事件・事故もそう。 お話の魅せ方にもうひと工夫を、と言ったところでしょうか? どうも風呂敷きを広げすぎてるように思えます。

それから主人公の行動が強引すぎる。自殺した同僚と事件を起こした女子中学生が同じキャラクターのマスコットを持っていたからって、何か関連性があるのでは、と疑うのはちょっとどうでしょう。 後半の展開もスピーディーと言うよりも勝手に進んでいく感じで・・・。

でも、面白くないわけじゃあないですからね。なんたって一気に読めましたから。まぁ、好みの問題が大部分ですね。

長い腕 (文芸シリーズ)
川崎 草志
角川書店
¥ 1,575