酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2006-02-07[火] [長年日記]

▶︎ [Movie]フライトプラン

突然の夫の死。傷心のカイル・プラット(ジョディ・フォスター)と娘のジュリアは夫の棺と共に、最新鋭のジャンボジェット機でニューヨークへ帰国するためベルリン空港を飛び立つ。高度一万メートル上空の旅客機という密室でジュリアが忽然と姿を消す。必死に探すカイルだが、乗客乗務員誰も娘の姿を見たものがいない。それどころか、搭乗記録にもジュリアの名は無かった。いったいジュリアはどこへ消えたのか!?

なんて出だしで始るこの映画。実にミステリ好きの心をくすぐる設定で、公開を楽しみにしていた一編。

で、結論から言えば素直に面白かったとは言えず。上空一万メートルの旅客機という密室での人間消失のミステリを期待すると、ちょっと違う。肝心のジュリアが消えた謎の結末にあまり色気がないのです。「何だそれ」とは思わないが「何だそんなことか」といったところ。前半のサスペンス色の強い謎めいた流れが、突然即物的なお話しになってしまうのですねぇ。もっとハッとしてオッと思うような真相だったら。

無理があり過ぎだと思うのです。この「計画」自体突っ込みどころ満載。出来事に対して全てコントロールできるわけじゃないだろうから、うまくいくかどうかは運任せだったりするよなぁ。例えば、ジュリアのことを誰も見ていないなんてことはかなりのラッキーだろうし、連れ出すところも目撃されないなんてことも。失敗する可能性の方が高いような。そもそもジュリアを生かしておく必要はないのでは?

まぁ、映画に現実のリアリティを求めるってのは野暮なことだとは思っている。空想の世界だから、納得させてくれれば何でもありでオッケー。残念ながらそこまでいっていない。全ては脚本の都合上と読めてしまうのです。そんなところが引っかかって素直に楽しめなかったなぁ。

内容はともかくとしても、ジョディ・フォスターの存在感は見応えあり。消えた娘を捜すシーンはヒステリック過ぎてちょっと引くけど。母は強し……強すぎかな。でも、いつまでも少女っぽいところがあって「かわいい」人だなぁ、と改めて思う。色っぽいよね。が、画面を通してみるとやはりお歳を取られましたね……。

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