酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2006-03-20[月] [長年日記]

▶︎ [Movie]デッドマン・ウォーキング

歳取ると涙腺が緩くなるってのは本当で、クライマックスでは涙ぼろぼろ。お酒を飲みながらの鑑賞で、ついつい深酒してしまいました。もっとも、「気持ちよく」泣けるのは被害者にも加害者にも属さない第三者であるからというのも事実。

死刑は妥当な罪なのかどうか。人の死は死をもって償うのが最善なのか。その是非。気持ちが揺れっぱなしになります。正直な感想は、加害者側が主役であることから気持ちの片足はどうしてもショーン・ペンの方に突っ込み気味ではあるのです。流した涙も彼のためですし。ウーム、だからと言ってなぁ。

それならば、無期懲役ならばどうかとえば、それはそれで遺族からしてみれば釈然としないものは残るのは間違いないでしょう。謂れもなく家族を殺されたとしたら、犯人にも死を望むのは「正当」な感情なのでは。

どうしたらいいのかなんてことを考えだしたら、収拾がつかないのでとりあえず保留。ただ、どう償おうとも誰も救われないこと確かだ。

刑が執行されるところを被害者の遺族が見守るクライマックス。あれは、やりきれないシーンだ。加害者にはもちろんなりたくないが、被害者側にだって絶対になりたくない

一番強く思うことは、罪を犯すことの愚かさだ。この映画を見れば、何かが解決されるなんてことはない。見る人によって感想も立場も様々でしょう。でも、見終えた後のモヤモヤとした重い気分を見つめてみるのは有用なことではないでしょうか。

以下余談。キリスト教が判らなければ伝わらないニュアンスがあって、ちゃんと理解したかというと難しいところでもある。神というのは精神的な救いの場のようなものなんだろうか。それこそ信ずれば最後には救われるという希望。日本人が思い描く「神様」ってのとは、全く違うものなんだろうなぁ。

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