酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2007-03-06[火] THE GUARDIAN [長年日記]

▶︎ [Movie]守護神

期待していた一本。レスキューって言葉には弱い。命懸で人命救助する姿に心打たれる。

沿岸警備隊が舞台だけど、レスキューの現場は最初と最後だけ。主な舞台は陸上。手に汗握る救助活動に感動する映画じゃない。

「守護神」と言う邦題は直訳しすぎでどうかなと思ったが、観終えて納得。ちゃんとオチがあるのだ。なるほど冒頭のシーンがね……。

ベン・ランドール(ケビン・コスナー)は沿岸警備隊のレスキュー・スイマーとして数多くの人を救助してきた生ける伝説とも言える存在。久しぶりのコスナー。い や、お年をとられました。寡黙で内に秘めた強さを見せる姿は渋くてカッコいいんだけど、役柄としては年齢的にちょいと無理があるような。

任務中に事故が起こり、要救助者を助けられないばかりか同僚までも失ってしまう。心に傷を負った彼は、レスキュー隊員養成学校の教官として赴任する。

そこで出会うのがジェイク・フィッシャー(アシュトン・カッチャー)。最初は問題児でランドールに反発していたジェイクだったけど、やがて訓練を通じて二人は強い絆で結ばれていく。よくあるパターンとっちゃえばそれまでだけど、それだけに安心して観てもいられる。

いくつか不満なところあげれば。ジェイクに向かって「君のことがよくわからない」と言うランドールのセリフがあるんだけど、私も同じ。どうして彼 がレスキュー隊員を目指すのかがわからなかった。最後に実は、って明かされるんだけど……。そんなことなら、入校そうそう「ランドールの持っている記録は 俺様が破ってやるぜ!」みたいな態度とるかな?

もう一つ。ニール・マクドノー演じる教官が訓練方法についてランドールと対立するような雰囲気があったんだけど、結局その後何もなく彼の態度があやふやなままに。あれはどうも居心地悪かったな。

訓練生の中にデュレ・ヒルがいた。けれどパンフレットには紹介なしなのね。やっぱり知名度低いのか。

なんだかんだ言ってもケビン・コスナーがいいぞ。常に救助の第一線に立っていたいと思うランドールが、終盤己の限界を知り引退を決意する。その姿が何とも言 えずいい。引き際の美しさってヤツだね。言い分けもせず、ジタバタすることもオロオロすることもなく、淡々とあっけなく去りゆく姿。あれはカッコいいよ。

あの枯れた味わいは、今のコスナーだからこそじゃないか。失礼な言い方かもしれないが、今が旬の俳優だとあの感じは出ないのでは。

まぁ、ともかく醜く歳はとりたくないよなぁ。ここまで、と思ったところでさっと舞台から降りる。そんな人生の幕引きについても考えさせられた映画だったのだ。

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