酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2007-04-10[火] ウルチモ・トルッコ [長年日記]

▶︎ 今日も戦力不足

必要最小限の人数なのだわ。それでも曲がりなりにも何とかなっちまうってのも、それはそれで……。あと最低二人はバイトが欲しいところ。なかなか応募がこないんだよなぁ。

▶︎ お気に入りの居酒屋があれば

夕べもここにいた!―なぎら健壱の東京居酒屋(なぎら 健壱) どれも思わず行ってみたくなるお店ばかり。お気に入りの居酒屋があれば人生実に幸せだよなぁ、と思うわけで。

清く正しくカッコいい酔っ払いになりたいもんだと思うわけでもある。

夕べもここにいた!—なぎら健壱の東京居酒屋:Amazon

▶︎ ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!/深水黎一郎

このミステリの肝はタイトルからわかるように犯人が読者だって事。つまり読んでいる「私」が犯人。著者はある意味最初からネタバレしているわけだ。しかも、読み手が犯人なんてえらく難しいハードルに果敢に挑戦。この不可能なことにどんなトリックを使って可能にするのかと、否が応でも興味が湧くってもんじゃありませんか。

で、結論から言うとやり遂げましたよ。ええ、そういう言うことなら読者である私が犯人だといわれても仕方ない。ただ、これが「アリ」と言うことになると何でもありになっちゃうような気もするけど。やっぱり無理があると言わざるを得ないかな。このあたりの評価、フェアかアンフェアか、真っ二つに分かれそうだ。それでも「読者が犯人」と言う不可能なことに挑戦して、とにもかくにも破綻無くちゃんと着地させた著者に惜しみない拍手を送りたい。

トリックは結構キワモノっぽいけど、決してトリック一発だけの勝負、ってわけでもないのだ。トリックを成立させるために実に丁寧に伏線を敷いてあるし、構成も考えられている。

何より小説としての出来が悪くないって事。メインのトリックを差し引いてもよく出来た面白い「お話」であることは確か。だって、読んでる最中はこの先どうなるのかと興味津々だったもの。

このトリックだけを取り上げちゃうと評価は厳しくなっちゃうけれど、全体のバランスをみた時にはよく出来ていると思うよ。

ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ ! (講談社ノベルス)
深水 黎一郎
講談社
¥ 998