酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2008-01-22[火] ジェフリー・ディーヴァー [長年日記]

▶︎ [J.ディーヴァー][読書]ウォッチメイカー

ウォッチメイカー(ジェフリー ディーヴァー/Jeffery Deaver/池田 真紀子) 帯には「シリーズ史上最大の敵がライムに挑戦状をたたきつける!」とあるのだが、読み進めていくと、今回の犯人ウォッチメイカーはとても強敵には思えない。思わず頑張れと声をかけたくなるぐらいの、ある意味ダメっぷりなのだ。

しかし、流石にジェフリー・ディーヴァーである。それさえも作者の術中にはまってるってこと。ことごとくこちらの予測を裏切る展開が、それこそ怒濤のごとく続くのだ。二転三転するなんて生易しいものじゃないぞ。こんな結末になるとは誰が予測出来るんだってぐらいにツイストが利いている。まさに大どんでん返し。

それにしてもディーヴァーの話の運びの見事さといったら。次が読めないから飽きさせない。サービス精神旺盛といえるのか。もうちょっとはしょっても十分面白いはずなのに、これでもかと畳み込んでくる。

シリーズということを意識して書いてるってこと。最初から読んでいる人にはちょっとしたサプライズが最後に待ち受けている、はず。『魔術師』から参加だからその辺よく分からんのだが。この後のエピソードのからんでくるんだろうなぁ。

今回の陰の主役は人間嘘発見器とも言える尋問のエキスパート、キャサリン・ダンスだろう。彼女の尋問シーンだけでも十分楽しめるし、その存在が物語の効果的なアクセントになっている。ぜひこれからもレギュラーで出て欲しいと思えるキャラクター。ちなみに、彼女を主人公にしたものが日本語版は今年出版予定だとか。こちらも楽しみだ。

当然ながらライムの次回作にも期待大。次ももしかして……。

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