酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2008-09-01[月] 有栖川有栖 [長年日記]

▶︎ [読書][有栖川有栖]壁抜け男の謎

壁抜け男の謎(有栖川 有栖)

ジュリエットの悲鳴』に続くノンシリーズの短編をまとめたもの*1。正当なミステリはもちろん有名作家のパロディ・オマージュあり、近未来小説あり、なんと官能小説まである。バラエティに富んでいる、と言えばそうだけど、それぞれに好みが分かれるかなぁ。

「なんじゃこりゃ?」なんてのもあるが、それがかえって面白かったりね。短編集ってのは、そんな当たり外れがあまり気にならないってのがいいよね。まぁ、こういうのはニヤニヤしながら軽く読むのがよろしいんじゃないでしょうか。初有栖川有栖にはお勧め出来ませんが。

壁抜け男の謎(有栖川有栖/角川書店)

*1 版元が違うけど、壮丁は揃えてあるなんてステキ。もっとも文庫判は角川で出してるんだっけ

▶︎ 映画雑誌の「ロードショー」が休刊

11月21日発売の2009年1月号で36年の歴史に幕。ウチでもほとんど売れていない状況ではあった。これに係わらず情報を扱う雑誌媒体は、今の世の中では厳しいのだろう。ネットで検索すれば知りたい情報は得られるのだから*1

最近の発行部数は平均5万部程度まで落ち込んでいた。同社は「広告収入も減少の一途をたどり、大変残念だが休刊もやむなしとの結論に達した」

[映画雑誌「ロードショー」休刊へ 72年創刊]

出版社にとっては、雑誌が売れなくなることよりも広告収入が減ることのほうが痛手か。逆にたとえ5万部でも、広告主が付いてしっかり広告収入が入ってくれば、極端な話その雑誌が売れる売れないに係わらず、問題ないってことか。実際たいして売れてないのに、毎回なんでこんなに大量に入荷してくるのだろうと思う雑誌がある。穿った見方をすれば、あれは広告収入だけでも充分やっていけるんだろうな。

以下はまったくの余談。「ロードショー」だったか、もしかしたら「スクリーン」だったかな。あれは昔大人の映画*2の紹介もしてたんだよなぁ。それを目当てに立ち読みしてたとかしないとか。傍目から見れば、普通の雑誌読んでる用にしか見えないってんで……。

余談2。集英社と言えば、この前ウチの雑誌のデータ見てて驚いたんだが、「りぼん」もビックリするぐらい売れてない。

*1 溢れ返る情報の中から自分に本当に必要な情報を見つけるのは大変だが。すべてが正しいわけじゃないし

*2 要するにスケベな映画ね

▶︎ [Movie]気になる言葉

「世の中に真実はない。あるのは嘘だけ。だから好きな嘘を信じればいい(大意)」

『ヒーロー靴をなくした天使』のラストで、ダスティン・ホフマンが息子に語る言葉。思わずなるほどと頷いてしまった。

ほんの触りを見ただけなんだが、しみじみといい映画かも知れない。コメディなんだけど、含蓄がある。

ダスティン・ホフマンってカッコ悪いカッコ良さがあるよなぁ。

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