酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2009-10-02[金] [長年日記]

▶︎ [Movie]ニューオーリンズ・トライアル

ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決 プレミアム・エディション [DVD] 仕事から帰り、テレビをつけるとちょうど放映していた法廷サスペンス映画。

ニューオーリンズで銃の乱射事件が起き、11人が犠牲になる。夫を亡くした妻が、銃のメーカーを相手に販売の責任に対する裁判を起こす。負けるわけにいかない被告側は、伝説の陪審員コンサルタントのフィッチ(ジーン・ハックマン)を雇い入れ、あらゆる手段で陪審員の裏工作を行っていく。しかし、その陪審員の中に謎の男イースター(ジョン・キューザック)が紛れ込んでいた。彼はフィッチと原告側弁護士ローア(ダスティン・ホフマン)に対し陪審員の評決をまとめるから買わないかと持ちかける。彼の目的は、果たして裁判の行方は?と言うのがだいたいの筋。

全く知らない映画であったが、これはなかなかの出来。まずジョン・キューザックが謎めいた雰囲気を醸し出していていい。彼の目的が不明ないうえ、善人なのか悪人なのかもわからない。この謎、彼の存在で最後まで観てしまったといてもいい。

テンポもよくて飽きさせないし、クライマックスでの真相の見せ方も小気味いい。何となく読めてくるんだけど、オチのつけ方たがうまいので、思わず「なるほど」と唸ってしまう。後で思い返せば、結構矛盾があるんだけど観ている間はそんなことを全く感じさせない。

ジーン・ハックマンもいいなぁ。悪辣ぶりが実に板についている。悪役がいいと映画も締まるのである。しかし、実際に陪審員コンサルタントみたいなものが存在しているんだろうか。陪審員とコントロールして裁判を有利に進めるなんてことが出来ちゃったら、金で裁判をどうにでも出来るってことである。ウーム、ありそうで怖い。裁判員制度が始まった今、フィクションだからと笑っていられないのかも。

ダスティン・ホフマンは、何だか浮いた存在だった。フィッチ対イースターと言うのが基本的な構図なのである。暗躍する彼らの面白さに対して正々堂々と正義を行おうとする彼は、裁判ドラマとしては全うな主役ではあるだが、この場合はどうも道化役になってしまっている。何だかもったいない役どころ。

後で調べたら、原作がジョン・グリシャムの『陪審判決』なんだそうで。なるほど。

ニューオーリンズ・トライアル/陪審評決 プレミアム・エディション [DVD]