酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2010-01-16[土] 初野晴 [長年日記]

▶︎ [読書]退出ゲーム

青春ミステリ。高校生の穂村千夏が、学園内で起こるさまざまな事件に巻き込まれ、同級生の上条春太が解決する、と言うのが骨子。事件といっても殺人とかは起こらず、日常の謎系。

学園物であるので、まぁ賑やかなこと。ドタバタコメディといったほうがいいか。それが青春なのだ、と言われれば頷くしかないが、高校時代なんてはるか昔のオレにはちょっと歯の浮くような描写が多い。このあたりちょっと読んでいてしんどかった。

その割には、出てくる子たちが妙に博識で大人びたところがあったりして、若干違和感。事件の真相も結構シリアスなものだったりして、ドタバタした描写とは合わないような気もした。

ただ、そういって事は抜きにしてみれば、なかなかだと思う。帯にある有栖川有栖の言葉が適切だと思うのでここに引用。

青春ミステリに望みたいものすべてが、この本にある。

特に表題作である「退出ゲーム」は秀逸。演劇部と吹奏楽部の即興劇の対決で、相手の部のひとりを時間内に舞台から退出できたほうが勝ち、と言うルール。この即興劇自体が面白いんであるが、その結末が物語の結末に掛かってくるという仕掛け。

六面全部が白のルービックキューブに春太が挑む「クロスキューブ」もいいな。白いルービックキューブに完成形はあるのか。その謎が解かれた時に、救われる者がいるという発想がいいね。

ただオレとしてはもう少しシリアスであると、もっと高評価だと思うのだが。好みの問題だからなぁ。でも著者は横溝正史章受章してるんだよな。

退出ゲーム
初野 晴
角川グループパブリッシング
¥ 1,575

▶︎ 閉店セール

某店の閉店セールでシャツを買う。もう残りわずかなので、色とかサイズとか気に入ったものが少ないとは言え、5枚買って3,000円だから文句は言えない。