酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2010-08-09[月] マイクル・コナリー [長年日記]

▶︎ [読書][マイクル・コナリー]エコー・パーク

明け方、激しい雨音に目が覚める。すると窓の外がオレンジ色。空がオレンジ色なのだ。あれはどういう加減だったんだろう。ちょっと不気味な感じであった。

本日は休みだが、午前中いつものように新刊の品出しへ。と言っても今日はたいした物はなく、あっという間に終了。

帰ってきてから『エコー・パーク』にとりかかる。

ハリー・ボッシュシリーズの12作目なんだが、実はマイクル・コナリーは初めて読む。警察小説。警察官は嫌いなんだが、これは文句なく面白い。

ボッシュはロス市警の未解決事件班註1の刑事。ボッシュ自身が13年前に扱った未解決の事件があり、彼は今でもその事件が心に引っかかっている。ある事件で逮捕された殺人犯が、死刑免除を条件に余罪を自供するという。その中には未解決のボッシュの事件も含まれていた。全てはその男の自供で解決すると思われたが、そこから物語は二転三転。

驚くべき真相、というとそれほどでもないと思うんだが、グイグイ読ませる力が半端ない。実に話のテンポが良くて飽きさせない。翻訳も乗って、どうも読みづらさがあったりするんだけど、そんなこと一切ない。最初から最後まで夢中になって読めるってのは、いい本の証拠でしょ。

ただ、シリーズ物の面白さという部分では、初めて読む以上わからない。ボッシュの人となりを知っていれば、もっと感じる部分はあるんだろうなぁ、と思う。事件自体がボッシュの心の中の葛藤と重なる。最後にボッシュが下したであろう選択、その受け取り方はこれ一作読んだだけのものにはその重さがまだわからない。

エコー・パーク(上) (講談社文庫)
マイクル・コナリー/古沢 嘉通
講談社
¥ 800

エコー・パーク(下) (講談社文庫)
マイクル・コナリー/古沢 嘉通
講談社
¥ 800

夜はオイル・サーディンとビールでいっぱい。このオイル・サーディンがまたうまくてビールもうまくなる。

註1 TVドラマの『コールドケース』だ