酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2010-10-24[日] [長年日記]

▶︎ [Movie]座頭市と用心棒

時代劇専門チャンネルで『座頭市と用心棒』を観る。勝新太郎主演の映画『座頭市』シリーズの一品。タイトルの「用心棒」とは三船敏郎演ずる役。そう、これは黒澤明の『用心棒』のキャラクターが、「座頭市」にゲスト出演したと言っていい映画なのである。もちろん素性は全く違う人物註1なのだが、立ち居振る舞いはどうみても、「桑畑三十郎」である。もちろん作り手側も狙ってやってるんだろうけど。

ストーリーも、宿場町の対立する二つの勢力を蹴しかけてお互い潰し合わせる、という「用心棒」を彷彿とさせるもの。岸田森の役が、風貌も、なにより拳銃を使うこともあって、とう見ても仲代達矢のオマージュだよなぁ。

もっとも、あくまでこれは「座頭市」が主役の映画。三船敏郎は十分な存在感を出してはいるけれど、ゲストという印象は拭えない。あまり活躍しないんだよなぁ。市の引き立て役、と行ったら語弊があるけど、カッコいいのは座頭市で、こっちの用心棒はちょっと「弱い」印象なのである。黒澤『用心棒』がカッコいいと思ったこっちにしては、ちょっと寂しくもある。

この映画の売りはもちろん「用心棒」なんだろうけど、余りこだわらず見るのがいいのかも。いちと用心棒が対決したら、なんて冗談半分のお遊びを楽しむ気持ちで見るのが吉。やっぱりゴジラとガメラが対決したら、なんてこと考えるとワクワクするようにね。面白いチャンバラ映画であることは間違いないのだ。

座頭市と用心棒 [DVD]

東宝
¥ 4,096

註1 なんといってもこっちの用心棒は、実は公儀隠密なのである