酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2011-11-01[火] [長年日記]

▶︎ [椎名誠]あやしい探検隊 北海道物乞い旅/椎名誠

久しぶりの『あやしい探検隊』もの。13年ぶりだとか。書き下ろしとなると25年ぶり。今回の探検隊のテーマは、タイトルにもあるように「物乞い」のキャンプ旅。基本は自給自足で、足りないものはめぐんでもらって北海道を回るのだ。昔、アルゼンチンでの経験で、見知らぬ人から「食べ物」をめぐんでもらうのがいかに大変か、ということを知った著者は、今度はこの日本でそれを試してみようというのが事の起こり。

ただ、あとがきでも述べているのだが、この度は失敗であった。北海道の友人・知人に声をかけていたので、行く先々でご馳走が待ち構えているという飽食三昧の「接待旅行」になってしまったのだ。そんな訳で、面白いエピソードもあるもののどうも「アヤシさ」が往年の探検隊に比べると薄味で、ちょっと期待はずれであった。

椎名誠が今回は隊長ではなく、傍観者的な立場にいることもその理由かもしれない。そして読み手のオレの心境の変化もあるんだろうなぁ。バカなことをする、出来るというのは、若さ故なのかもしれないねぇ。


あやしい探検隊 北海道物乞い旅(椎名誠/角川書店)