酔眼漂流記

酒を片手に酔眼化する日々の記録


2012-05-17[木] [長年日記]

▶︎ [Movie]タワーリングインフェルノ

久しぶりに「タワーリングインフェルノ」を観た。映画専門チャンネル「ムービープラス」にて。

サンフランシスコに138階を誇る超鵜高層ビル「グラス・タワー」が完成。その落成式当日、81階の配電盤がショートして出火。手抜き工事のため、安全装置が働かずあっという間にビルは炎に包まれる。消防隊の懸命の消火と救助作業が続くが、138階という高さが障壁になって立ちふさがる。最上階のパーティー会場に残された300人々。刻一刻と炎が近づく中、彼らの運命は?

大好きな映画のひとつでるある。70年代にパニック映画というジャンルが盛り上がっていたけど、その時を代表する映画のひとつだろう。ワーナー・ブラザーズと20世紀フォックスが史上初めて、共同で制作・提供した作品でもある。元々、それぞれがビル火災を題材にした小説の映画化を進めていたそうで、制作費が巨額になりそうってことで、それなら一緒に作りましょうと言うことになったらしい。

ちなみにそれぞれの小説のは「ザ・タワー」と「グラス・インフェルノ」で、早川から出ていた。もちろん両方とも買って読んだ。ただ、小説の面白さは「グラス・インフェルノ」の方が上だったような。両方とももはや手元にないので確かじゃないが、映画の内容は基本的に「グラス・インフェルノ」の方が主だったかな。舞台設定は「ザ・タワー」で人物描写が「グラス・インフェルノ」だったような気がするなぁ。ラストの展開も「グラス・インフェの」で、「ザ・タワー」のラストは全員救助出来ずに終わったはず。

まぁ、それはともかく「タワーリング・インフェルノ」である。オールスターキャストの映画で、主役も二人。スティーブ・マックイーンとポール・ニューマン。消防隊の隊長とビルの設計者という役柄。しかし、改めて観てみると主役はポール・ニューマンで、マックイーンは一歩引いた感じだ。ニューマンが物語の中にいるのに対して、マックイーンは外側にいる、とでも言えばいいか。マックイーンは消防士であるから、ビル火災に立ち向かう役割のみで、ほかの共演者たちとの絡みが少ないのがそう思わせる原因か註1

そんなことを思うのも、この映画は逃げ場のない火災に遭遇した人々の人間ドラマなんだなと言うことを実感したからだ。その中でも、男女の愛と言うことが随所に織り込まれている。何組かのカップルが登場するがほとんど悲劇的な最後だ。その結末を知っているだけに、絶望的な状況の中で交わされる言葉、仕草が胸に沁みる。

あとは余談で。特撮は、今観るとちょっとあらが見えたりも。「グラス・タワー」も結構巨大な模型を造って撮ったみたいだけど、やはり模型感は拭えなかったり。今の技術で火災の部分を撮ったらさぞ迫力のあるものができるだろうなぁ。

タワーリング・インフェルノ [DVD]

註1 まぁ、それでもマックイーンファンのオレにとっちゃ、相変わらずかっこいいので、彼の姿・活躍を見ることができるだけでも文句ないけどね