Printing the Chronicles of Kyoto
二日目、最初に訪れたのは京都新聞ビルで行われているこちらのプログラム。フランス人アーティストのJRの市民参加型の壮大な壁画シリーズ〈クロニクル〉。
数百人に及ぶ人々を撮影して、それをコラージュして一つの写真にするというもの。今までサンフランシスコ、ニューヨーク、キューバなどを舞台に制作。
今回、KYOTO GRAPHIEのため京都版が作られた。
京都駅の壁面に展示されている。
京都では505人を撮影したとのこと。
この膨大なポートレイトをコラージュして一つの作品に仕上げているのだ。凄い。ちなみに、ここに展示されているのはJRが昨年滞在した日付の京都新聞の実際の紙面を背景にした新聞用紙に印刷されているとのこと。
後半の展示では、何人かのポートレートを大きく引き伸ばして展示。撮影の際には、それぞれが自ら語る自身のストーリーも録音しているそうで、それが再生される。
観終えて思うのは、名もなきこうした人々の集合体で世界は成り立っているんだな、という点。しかし、残念ながらその集合体も「地球」という単位では未だひとつになりきれない。いつの日か、地球という名の〈クロニクル〉ができるのだろうか。