グラシエラ・イトゥルビデ
京都市美術館 別館で行われているのは、メキシコ人フォトグラファー、グラシエラ・イトゥルビデの日本初の回顧展。
モノクロの写真展。
割とKYOTOGRAPHIEって、写真が目的ではなく「手段」として用いている展示がある。それはそれで興味深いけれど、やはりこうしたド直球なものはいいね。見応えがある。
とは言え。自分如きが言うのも不遜だけれど、好みとはちょっと違う。
アカバナ
会場は、創業280年を超える帯の製造販売の老舗。
沖縄を活動の拠点としている写真家・石川真生さんの個展。二つのパートがあり、ひとつは1970年代後半に沖縄の基地の街のバーで働く女性と黒人米兵たちを撮影したもの。沖縄が日本に返還されて間もない頃だ。戦後沖縄はアメリカの施政権下にあった。そうした時代背景を知らないと写真の持つメッセージは十分に伝わってこないかもしれない。
もうひとつは、与那国島と石垣島で撮影された作品で、それらの島々で今何が起きているのか、沖縄の抱える問題を写し出している。
ここは事前のリサーチが不足で、サラリと観てしまった。できれば腰を据えてじっくりと観たい展示だった。
いつもは、奥にある蔵?も会場となっていたけれど、今年はそれはなかった。
骨の髄
くろちく万蔵ビルにて。
祭りがテーマの展示。それも火祭りのような、激しい祭り。祭りと聞くとどこか心が湧き立つ。イベントとしての「お祭り」ではなく、本来的な儀式としての祭りとなれば、尚更だろう。
今まで、史跡名所の類は訪れてきたけれど、大きな祭には行ったことがない。これからの旅のテーマにいいな。