酔眼漂流記

夜毎酔眼化しつつカメラ片手に未だ人生を漂流する人の記録。

一乗谷散策

福井旅行。戦国時代、朝倉氏が築いた城下町の遺跡を訪れた。

福井駅から九頭竜線で一乗谷駅まで。思った以上に乗客がいたけど、この駅で降りたのは自分だけ。他の人たちは恐竜博物館に行くのだろうか。

一乗谷は無人駅。一人降りたものの周りに何もなくてちょっと不安になった。

まずは、一乗谷朝倉氏遺跡博物館へ。

asakura-museum.pref.fukui.lg.jp

遺構展示室。博物館建設の事前発掘調査で見つかった石敷遺構がそのままの形で展示してある。これは、ここに昔川があってそのための舟着場ではないかと推察されている。または、川を横断する形で石が敷き詰められているので、「道路」という説もある。

城下町を再現したジオラマ。

細かいところも作り込まれている。こういうのを見るのは好き。

朝倉当主の館を原寸再現した展示。

遺跡に向かう。博物館からおよそ2キロほど。ここからバスも出ているんだけれども、往時の雰囲気を少しでも味わうため歩いて向かう。

思わず「夏草や兵どもが夢の後」と呟いてしまう情景。当時の人々もこの風景を見ていたんだよなぁ。

何もない風景だけれど、決して何もないわけじゃない。

そう言えば、最近ひまわりを見かけないような。

朝倉館跡。博物館で見た実物大模型の実際がここ。

ここには静かな時の積み重ねがある。

朝倉氏のこの城下町は、街並みがほぼ完全な姿のまま残っていて、発掘されたそうだ。その一部を復元して展示しているのがここ。

もちろん想像で復元している部分は多々あるんだろうけど、ここに町があったことは間違いない。

ichijo-dani.com

この辺り一面が遺跡ということだ。朝倉氏は織田信長に攻め滅ばされ、城下町も灰燼に帰した。そしてそのまま忘れ去られたため、こうして残っているんだろうなぁ。

時代は変わっても、あの空は変わらない。浪漫、と行って仕舞えば簡単だけれど。彼らもこの空を見ていた、と思えば静かに心の奥が震える。遺跡は「今」を「過去」を繋いでいる。