酔眼漂流記

夜毎酔眼化しつつカメラ片手に未だ人生を漂流する人の記録。

PENTAX K-1 II を3ヶ月ほど使った感想など

今年の2月にK-1 II を手に入れた。三ヶ月ほど経ち、とりあえず使ってみた感想的なものを書き残しておこう。

説明書を隅から隅まで読んでるわけではないので、機能に関しては勘違いしている部分はあるかも。

作例、というのも烏滸がましいが、K-1 IIで撮った写真を載せてゆく。

FA 77mm Limted | ISO100 f1.8 1/500s

サイズと重量

まず最初に手に持った感想。思ったほど大きくも重くもない。確かに見た目はかなりマッシブだけど、手の収まりがいいので大きすぎると言う感じはない。自分の手にはちょうどいいバランスなんだろうな。軽くてコンパクトというのも一つの性能だと思うけれど、この重量感や塊感は道具としての存在感があって所有欲を満たしてくれたりする。

FA 77mm Limited | ISO200 f2 1/750s

ただ、重過ぎることはないけれど、軽いわけじゃないのも確か。ストラップで首から吊っていたりすると、ジンワリと重さが効いてくる。ショルダーバッグに収納して持ち運んでいる時も、肩が痛くなってくる。

FA 31mm limited | ISO100 f2 1/180s

フルサイズセンサー

センサーがフルサイズである点。今回初めてフルサイズを使ってみた印象は、APS-Cやマイクロフォーサーズとは違う何かがあると感じた。思い込みかもしれないけれど。なんと言うか、綺麗に写るのは同じでも、そこから先に何かがある、ような。ありがちな表現で言えば、エモーショナルな何か。

FA 31mm Limited | ISO100 f1.8 1/2000s

もちろんそこには、センサーサイズだけでは無く、レンズの影響も大きいだろうけど。それでも、FA31Limitedも、K-3 IIIで使うのとは一味違う。

FA 77mm LImited | ISO400 f2.8 1/3000s

ファインダー

ファインダーが暗い、と言う評を見るけれど、自分が見る限りそんなことはない。むしろ、K-3 III よりも大きくて見やすいと思う。F値の暗いレンズだとまた見え方が違ってくるかも。

FA 77mm LImited | ISO100 f2.8 1/4000s

測距点が見にくいというのはある。暗いところではわからなくなる。まぁ、基本的に中央一点しか使わないので、それほど問題ではない。

FA 31mm Limited | ISO100 f1.8 1/8000s

フレキシブルチルト液晶

個人的には、バリアングルよりもチルト派。 もっと言えば、液晶固定でもそれほど気にしない。一眼レフなんだから、背面液晶で撮るなんて邪道だ、なんて言うつもりはないけれど、自分の撮影スタイル的には、固定でも不便ではない。そうは言っても、チルトできるのはそれはそれで便利な場面もある。積極的に使うわけじゃないけど、撮影のアングルに選択肢ができるのはいい。ただ、普通に縦と横のチルトができるだけで良かったかも。引き出す時はいいんだけど、フレキシブルであるが故にクネクネ動いて素直に仕舞えなかったりするのはご愛嬌。

FA 31mm Limited | ISO400 f1.8 1/1500s

AF

AF周りについては、可もなく不可もなくと言ったところ。そりゃ今時のミラーレスと比べるべくもないんだろうけど。のんびり一枚一枚撮っていくようなスタイルならば実用上は問題ない。

FA 77mm LImited | ISO100 f2 1/8000s

シャッター音

シャキッという、柔らかめの音。なかなか耳障りのいい音だと思う 。K-3 IIIはもう少しメカニカルで乾いた音だけれど、K-1 IIは割とウェットな感じ。どちらがいいとは一概に言えないが、やはりシャッター音も、重要な性能の一つだ。シャッターを切るという手応えを感じさせてくれる。

FA 77mm Limited | ISO100 f1.8 1/3000s

GPS

GPSを内蔵しているのは便利だ。地図上に写真が並ぶのは、後で見返す時が楽しい。K-3 IIIのように、スマホとの連携も悪くはないがカメラ単体で完結できる方がなおいい。ただ、最初の測距に多少時間がかかっているような。

DA★55mm | ISO200 f1.4 1/750s

バッテリ

バッテリはK-3 IIIと同じものだけれど、心持ちK-1 IIの方が持ちがいい気がする。あくまでも感覚的なものだけど。GPSオンにしてても、影響は少なそう。

DA★55mm | ISO100 f1.4 1/350s

動画性能

これは正直言っておまけ程度のもの。一応撮れますよ、といった程度。もう10年ほど前のカメラなので、今時のカメラと比べちゃいけない。それに、PENTAX機に動画性能を求めてはいないので、まぁ割り切れる点ではある。

DA★55mm | ISO100 f1.4 1/350s

使い勝手

これはやはり、後発のK-3 IIIの方が上かな。機能が豊富だしカスタマイズ性も優れているK-3 IIIの方が使い勝手としてはいい。細かいところも設定変更できて、痒いところに手が届くと言った感じ。

FA 77mm LImited | ISO100 f1.8 1/1000s

もちろん、これはK-3 IIIと比べればの話で、K-1 IIが別に使いにくいわけではない。ボタン配置なんかは、測距点移動レバーがない分、グリーンボタンと再生ボタンが押しやすい位置にあるし。単体で見れば、写真機としては何も問題ない。

FA 31mm Limited | ISO100 f2 1/2000s

背面液晶の表示のデザインは、K-1 IIというかKFも含めた旧タイプの方が好みかも。多少古めかしさはあるものの、シンプルでいい。それに比べると、K-3 IIIはちょっとガチャガチャしすぎかな。

FA 31mm Limited | ISO100 f1.8 1/2000s

総括

PENTAX K-1 IIは、間違いなく買って良かったカメラである。何が一番の魅力か。それはK-1 IIが描く絵力。フルサイズセンサーの力とLimitedレンズが描く世界観。今まで使ってきたカメラとは違う。プラシーボ効果なのかもしれないけれど。それでも、撮っていて楽しいし、出来上がった絵は素敵だしと自分が満足できる道具なので、誰がなんと言ってもK-1 IIはいいカメラなのである。

FA 31mm Limited | ISO320 f2.5 1/125s

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