酔眼漂流記

夜毎酔眼化しつつカメラ片手に未だ人生を漂流する人の記録。

現存最古の天守 国宝 犬山城


現存12天守を巡る旅 其の十一

愛知県犬山市にある犬山城へ行ってきた。この城は現存する12の天守の中で最も古いものということだ。天守が作られたのは1585年あたりのことらしい。それにも増してユニークなのは、2004年まで個人の所有する城だったことだ。なんともスケールの大きな話である。

今回のカメラもPENTAX K-1 II。レンズはHD PENTAX-FA 31mmと77mmのLimited2本で*1

inuyama-castle.jp

お城へ至る目抜き通りの本町通りから見える犬山城。あいにくのお天気だったけれど、こうして望むお城の姿はいい。

犬山城の袂には三つの神社がある。ここは針綱神社。

こちらは三光稲荷。こちらの境内の中に猿田彦神社がある。

針綱神社神社のカラフルなおみくじ。ご利益として安産、子授けがあるそうだ。

三光稲荷のご利益は縁結び。このピンク色のものはおみくじ、が入っていた容器なのかな。

犬山城自体の築城は織田信長の叔父、織田信康によるもので1537年ごろのことらしい。年代で言うと室町時代。そう聞くと一気に遠い昔のことだ。

もちろん何もかも当時のまま、と言うわけではないだろうけど。それでも歴史という時間の積み重ねを身近に感じられる場所はいい。

犬山城の特徴の一つに廻縁がある。今風に言えばベランダだ。廻縁に出てぐるりと一周することができる。

木曽川や眼下の街並みを一望。天気が良かったらなぁ。

しかし、高欄(手すり)が低い。おまけに床が外側に微妙に向かって傾斜してるし。結構緊張感がある。

歴代の城主の肖像写真が飾られている。2004年まで江戸時代の城主だった成瀬家の持ち物だったのだ。

やたらと航空機の爆音が響く。航空自衛隊岐阜基地が近くにあるからか。

賑やかなメイン通りを外れると、静かな佇まいの町並みがある。

江戸時代の町割がよく残されているそうで、とても趣がある。城下町の風情、と言ったらいいのだろうか。今も生きている景色。

昼飯は味噌煮込みうどんで。

伊勢屋砂おろし さんにて。

お城が町の風景に溶け込んでいる。羨ましく贅沢な眺めだ。この眺めは昔も今も変わらないはず。お城があることで、どこか一本町に芯が通っているように感じる。

つづく。

*1:Exifデータはsmcになっていますが、これはレンズの仕様です。面倒なので修正してません