酔眼漂流記

夜毎酔眼化しつつカメラ片手に未だ人生を漂流する人の記録。

ホテル雅叙園東京「百段階段」

和のあかり×百段階段2023 極彩色の百鬼夜行

目黒にあるホテル雅叙園の「百段階段」に行ってきた。本日の機材はPENTAX KFにHD PENTAX-DA 16-85mm。

1935年に建てられた七部屋ある木造建築で、当時はここで食事を楽しみ晴れやかな宴が行われていたそうな。東京都の指定文化財に指定されている。

ちなみに、斜面に建っているため各部屋を繋ぐ廊下が階段になっていることから「百段階段」と呼ばれるようになったとか。実際には九十九段らしいけど。

今ではここを使って色々なイベントが開催されている。散歩のネタに何かないかと探していたらここを見つけた。「和のあかり×百段階段2023 極彩色の百鬼夜行」という催し物を面白そうだし。

『百鬼夜行』をストーリーテーマに、 部屋を進むごとに現世から異界へと旅をする

部屋ごとにテーマがあって、それに沿った展示がなされている。

異形のものたちも居る。作り物だとわかっていても薄暗い中で出会うとゾクリとする。

中はエアコンが効いていてヒンヤリ。涼みに行くのに絶好の場所かも。

HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WRを買ってズブズブと沼にハマっていく

HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WRを買った

PENTAX KFを購入して揃えたレンズがDA Limitedの21、40、70mm。自分の守備範囲的にはこの3本があれば十分賄えるので、ひとまず他のレンズは買う予定はなかった。それでも、ボディが防塵防滴なんだからそれに見合うレンズも一本欲しくなる。雨の中傘も差さずに撮影する、なんてことは想定してないけれど、旅先での急な天候の変化に対応できる安心感は欲しい。

もっとも、防塵防滴で言えばウチにはOM-D E-M5 Mark IIIとM.ZUIKO 12-45 F4.0 Proがある。必要とあらばそっちを使えばいいだけ。

と、頭じゃわかっているんだけれど、欲しいと思うと理屈じゃなくなる。まさに沼にハマった状態で、困ったもんだ。

標準域で明るい単焦点の最低でも防滴のレンズがあればいいんだけど、ペンタックスのラインナップに希望に沿うものはない。となると選択はズームレンズで、真っ先に候補となったのがLimitedの20-40ズーム。微妙なズームレンジに思えるけれど、お散歩スナップ用途には良さげ感じ。もちろん防滴仕様。でも、今持ってるレンズと被るのが購入を躊躇わせた点。もちろん単焦点とズームと性格も使い所も違う。でも、自分の中で明確に使い分けできるか自信がない。

となれば、いっそのこと★レンズのDA16-50にしちゃおうか。これなら防塵防滴で環境を気にせず使えそうだし。★レンズも使ってみたいし。でも、こちらはネックとなるのがそのお値段。気安く買えるお値段じゃないよなぁ。

調べるとDA 16-85の評判がいい。35mm換算で約24から130mmのズームレンジで、これ一本あれば大体の物は撮れちゃいそう。もちろん防滴使用なので、荷物を減らしたい時の旅レンズとしては理想的なのでは。夏休みには初めて訪れる場所への旅を計画しているから、そのための装備としても買う価値はある。

という言い訳をして、このレンズを購入。

www.ricoh-imaging.co.jp

HD PENTAX-DA 16-85mmF3.5-5.6ED DC WRのざっくりとした感想

性能云々を語れるだけのスキルも知識もないのでざっくりとした印象を。

実物を見ずにAmazonで購入したので、手にした時の感想は思ったよりもズッシリくるなということ。488gという重さは重量級と言うほどのことはないんだろうけど、KFと合わせると約1kg。それなりに存在感を意識させる。

テレ端まで伸ばすとこんな感じ。実は重さよりも気になったのが大きさ。ワイド側の一番短い状態でもそれなりにレンズが出っ張った状態。基本カメラは右手に持ったままでいる。気をつけないと歩いてる最中にレンズをぶつけそうで怖い。やはり、スナップに使うカメラは小さい方が取り回しが良くていい。街中で気軽にスナップに使うには、自分にとってはちょっと大きかったか。

F値は凡庸だけれど、必要にして十分。スナップ撮影だと、それほどボケにこだわる必要もないし。ただ、F値が可変なのはちょっとだけ使いずらい。

AFは、レンズ内モーターのおかげで静か。速さも遅いことはないけど、合焦になんとなく一拍間が空く感じがある。この辺りはレンズより、カメラの影響かな。

やはり換算24-130mmというのは何かと重宝する。まさに便利ズーム。

作例とは言えない作例

PENTAX KF | ISO200 f8 1/250s | 127mm

PENTAX KF | ISO200 f8 1/80s 52mm

PENTAX KF | ISO200 f8 1/200s | 127mm

PENTAX KF | ISO1600 f3.5 1/40s | 24mm

フィンランド・グラスアート展

東京都庭園美術館

散歩のネタを探していて、東京都庭園美術館で「フィンランド・グラスアート展」が行われていることを知り出かける。

庭園美術館は、初めて行く。名称から庭園関係の美術館なのかと思い込んでいたら、そういうことではなかった。1933年に建設されたアール・デコ様式の旧朝香宮邸を美術館として利用している。

建物自体も昭和初期のアールデコ様式を残す貴重な建築物。展示品があるせいであまり目立たなかったけれど、部屋を見るだけでも価値がありそう。

グラスアート

透明感と輝き。それがガラスの魅力。例えばガラス玉を透かして見える世界のなんともいえない心地よさ。自らは光ることはないけれど、外の光を内に秘めて輝く姿に心ときめく。まぁ、そんな大袈裟なもんでもなく、単純にキラキラするものに弱い、ってだけ。

観て気に入ったものをいくつか。それにしても、ガラス製品ということで観るこちらも若干の緊張感を持ちながらの鑑賞。触れて落っことしたりしたら大変だ。

腕が悪いので写真で作品の魅力を伝えられない。

金属や木といった素材には出せない味わいがある。

ここからは新館での展示。

東京駅周辺で夜散歩スナップ

このところ少々体調が下降気味で、休みも家に引きこもりという日が続いた。久しぶりに写真散歩。2連休の初日なので、夕方から出掛けて夜のスナップ散歩へ。お供は、PENTAX KFとOM-D E-M5 Mark IIIの二台体制。レンズはそれぞれ、HD PENTAX-DA 40mm F2.8 LimitedとM.ZUIKO 25mm F1.8。

東京駅周辺

PENTAX KF HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO200 f2.8 1/400s

PENTAX KF HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO200 f2.8 1/125s

夕方の優しい光は、適当に撮った写真もそれだけでなんとなく絵になってしまう。

PENTAX KF HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO200 f2.8 1/200s

ちなみに今回のカスタムイメージは「雅」。

OM-D E-M5 Mark III M.ZUIKO 25mm F1.8 ISO640 f4 1/60s

PENTAX KFはJPEG撮って出しだけれど、OM-D E-M5 Mark IIIの方はRAWで撮影している。とは言っても、若干補正を加えているだけでほぼ撮って出し状態ではあるんだけど。

OM-D E-M5 Mark III M.ZUIKO 25mm F1.8 ISO200 f5.6 1/160s

比べてみるとPENTAXはなんというかふんわり、OLYMPUSはクリアな印象かな。レンズの描写の差ということなんだろうか。どちらかといえば、PENTAXの方により情緒を感じる。

PENTAX KF HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO500 f2.8 1/80s

PENTAX KF HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO200 f2.8 1/400s

夕暮れ時補正は大事。これなんか真っ昼間に撮っても面白くもなんともないだろうなぁ。まぁ、これが面白いかどうかは置いといて。

PENTAX KF HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO3200 f8 1/40s

そして、夜の帷は降りる。Apple丸の内の前にて。

東京国際フォーラム

PENTAX KF HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO3200 f4 1/15s

東京国際フォーラムまで来た。

写っているのは太田道灌の像。江戸の開祖とも言える人。江戸城築城500年を記念して、旧都庁の敷地内に建てられたものだそうだ。現在の都庁は新宿にあるわけだが、有楽町駅の前にあったんだ。移転したのが平成3年、30年ほど前のことになる。平成なんてちょっと前のことだと思っていたけどなぁ。

PENTAX KF HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO3200 f4 1/25s

OM-D E-M5 Mark III M.ZUIKO 25mm F1.8 ISO3200 f2.8 1/30s

今まで何度も前は通り過ぎていたけど、初めて中に入ったのはつい先日だったりする。ガラス張りの内部は、外から見るよりも美しい。夜に見るとまた一味違った表情だ。

PENTAX KF HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO3200 f3.2 1/25s

OM-D E-M5 Mark III M.ZUIKO 25mm F1.8 ISO3200 f2.8 1/50s

拡大して比較してみると、OM-D E-M5 Mark IIIのほうが若干ノイズが多いような。やはりAPS-Cマイクロフォーサーズのセンサーサイズの差、なんだろうか。

PENTAX KF HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO1600 f3.2 1/80s

ちょうどいい感じに人が通らないかな、と思って何枚か撮った中の一枚。これもなんだかなぁ、とは思うけれど。もうちょっと粘っていれば、これはと言ったものが撮れるのかもしれない。でも、明らかに不審人物感を醸し出している自分に負けて撤退。

野毛の黄昏

HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO200 f2.8 1/250s

横浜市野毛町

他県人から見る横浜は、例えばみなとみらいだったり赤レンガ倉庫だったり山下公園だったり。ハイカラで垢抜けた印象のある街。それは観光地としての顔でもある。

海辺から一歩入った野毛の街はちょっと趣が変わっていて、横浜の下町的なところ、だろうか。たくさんの飲み屋が集まる歓楽街でもある。

そんな野毛の黄昏の時間にお邪魔してきた。カメラはPENTAX KFと40mmと70mmのリミテッドレンズ。カスタムイメージは雅を使用。

HD PENTAX-DA 70mm F2.4 Limited ISO200 f3.5 1/180s

HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO200 f2.8 1/250s

夕暮れ過ぎて、看板に火が灯り昼間は静かだった街に喧騒が訪れる。蠱惑的な表情。飲屋街は妖しく瞬く。

HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO200 f2.8 1/125s

HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO280 f2.8 1/60s

HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO200 f2.8 1/90s

さぁ、今宵の宴はどこで始めましょうか。

道ゆく人々も皆笑顔。ここは飲兵衛の楽園。

HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO400 f2.8 1/60s

HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO800 f2.8 1/60s

あの店も、この店も。たくさんの笑いと幸せに、そしてちょっぴりの涙と寂しさが詰まっているんだろうなぁ。

HD PENTAX-DA 40mm F2.8 Limited ISO200 f2.8 1/125s

しかし。私は最近お酒を控えていて、そんな雰囲気を見るだけで満足しちゃったけどね。